今年のF1シーズン前半において大きな話題のひとつとなったのが、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)がモナコGPを欠場してアメリカのインディ500に挑戦したことだった。
このときにはマクラーレン・ホンダ・アンドレッティというチーム名でエントリーが行われ、マクラーレンとしても1979年以来38年ぶりのインディ500参戦を果たしている。
最近、アロンソがシンガポールGP(9月17日決勝)を欠場し、その週末に行われるインディカー最終戦に出走するのではないかとのうわさがささやかれたが、これに関してはマクラーレン最高責任者のザック・ブラウンが完全否定している。
■マクラーレンはインディカー参戦に興味あり
だが、来年以降もまたマクラーレンがインディカーに参戦する可能性は残されているようだ。
インディカーシリーズのオーナー企業であるハルマン&カンパニーの最高経営責任者を務めるマーク・マイルスはスペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に次のように語った。
「マクラーレンには来年もアンドレッティ・オートスポーツとともにインディアナポリス500に戻ってくるという選択肢があることは分かっている」
「そしてマクラーレンもインディカーにフルタイムで参戦することに興味を示している。2018年はないだろうが、2019年には可能性があるだろう。ザック(ブラウン)は常に我々のスケジュールを確認してきているからね」
■インディカー参戦をアメリカ市場拡大のきっかけに?
今季アロンソとマクラーレン・ホンダのインディ500参戦がスムーズに実現できたのも、アメリカ出身で広くモータースポーツの広告宣伝業務にかかわってきたブラウンの存在があったからだと考えられている。
アメリカでのマーケティングを視野に入れ、マクラーレンがインディカーにフル参戦する可能性もまんざら小さいとは言えないかもしれない。