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フォーミュラE参戦を決めたメルセデスの狙いは?F1からの撤退もあるのか?

2017年08月01日(火)16:40 pm

メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、メルセデスがF1から手を引くことはないと主張した。

■フォーミュラEへシフトする自動車レース界

メルセデスは、2018年限りでDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)から撤退し、翌2019年からフル電動フォーミュラカーによる世界選手権フォーミュラEに参戦開始することを発表。

やはりドイツを代表する自動車メーカーであるポルシェも、突然今季限りでWEC(世界耐久選手権)参戦を取りやめ、2019年からフォーミュラEに参戦することを発表している。

最近ヨーロッパ各国では化石燃料を使う内燃機関を搭載した自動車の販売を禁止する計画を続々と打ち出しており、世界の自動車産業は一気に電化の波に飲み込まれようとしている。

メルセデスやポルシェのフォーミュラE転向決定もこうした背景があるのは間違いないだろう。

■F1撤退は考えていないとメルセデス

こうした中、世界最高峰のモータースポーツシリーズであるF1の将来がどうなっていくのかということに注目と関心が集まるのも当然の話だと言える。

だが、ラウダは近い将来メルセデスがF1参戦を取りやめることはないとドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。

「F1は我々のレーシングスポーツであり、撤退などまったく検討されていないよ」

■フォーミュラE参戦は将来に向けた布石

だがラウダは、メルセデスがフォーミュラE参戦を決めたのは将来に目を向けるために必要なことだと判断したためだと次のように続けた。

「我々は、“未来はどちらへ向かっているのか?”ということを問う必要があったんだ」

「同時に、我々はフォーミュラEの魅力をもっと高めるための取り組みをしなくてはならない。現時点ではバッテリーの交換も必要な状態だからね」

■フォーミュラEは必ず発展する

メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)も次のように付け加えている。

「フォーミュラEはまだ開発が始まったばかりだ。だが、電化はどんどん進んでいる」

そう述べたヴォルフは、次のように付け加えた。

「3年、4年、5年後のフォーミュラEが今とはまったく違う状況となり、1レースごとに大きな話題となっていたとしても私は驚かないだろうね」

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