元F1ドライバーであり最近はFIA(国際自動車連盟)のF1競技委員を務めていることで知られるミカ・サロが、今週末に開催されるF1ハンガリーGPではメルセデスAMGが苦戦することになるだろうと語った。
■予選がカギとなるハンガリーGP
かつてフェラーリでレースに出走した経験を持つサロは、曲がりくねったハンガロリンクではこうしたサーキットを得意にしているレッドブルがかなりの強さを見せるだろうと考えている。
だが、サロはモナコで強さを発揮して見せたフェラーリがこのレースでの本命になるだろうが、カギは予選をうまくやることだと母国フィンランドの『Ilta-Sanomat(イルタ・サノマット)』紙に次のように語った。
「フェラーリが強いだろうと思う。メルセデスAMGはホイールベースが長いため、また少しトラブルを抱えてしまうかもしれない」
「だがもちろん、メルセデスはどんなサーキットでも強い。だから予選結果が大きく影響することになる。あそこ(ハンガロリンク)では事実上追い抜きはできないからね」
「もし予選でうまくやることができれば、その時点でレースではかなり有利になるよ」
実際のところ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルも今のフェラーリの課題は土曜日に行われる予選でもっと速さを見せることだとシルバーストン・サーキットで行われた前戦F1イギリスGP後に語っていた。
■予断は許されないとメルセデス
このところ調子を上げてきたメルセデスAMGは、今季のコンストラクターズタイトル争いではすでにフェラーリに55ポイント差をつけ、ドライバーズランキングでもルイス・ハミルトンがトップのベッテルにあと1ポイントと迫ってきている。
だが、メルセデスAMGを率いるエグゼクティブディレクターのトト・ヴォルフも、ハンガロリンクで行われるレースに向けて楽観視はできないと次のように語った。
「まずは、我々のクルマが低速で高温となるあのサーキットでどう機能するかを確かめたいと思っている。そうすればもっとはっきりとしたことが見えてくるだろうね」