ホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅司(やまもとまさし)氏が、ホンダは来季もマクラーレンとともにF1活動を続けると主張した。
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■最近強くなってきたホンダのF1撤退説
2015年に再結成された伝説的F1コンストラクターであるマクラーレン・ホンダだが、3年目を迎えた今年もホンダパワーユニットの不調によりランキング最下位に沈むという屈辱的なシーズンを送っている。
マクラーレンとホンダが今季限りで決別するのはほぼ確実だとのうわさがしばらく前からささやかれ続けているが、2018年にパワーユニット供給を行う予定となっているザウバーとの契約も解除されるかもしれないという状況を迎えており、ホンダが今季限りでF1から撤退するという決断を下すのではないかとの推測もささやかれるようになってきている。
■撤退もマクラーレンとの決別もない
そんな中、2016年2月からホンダのモータースポーツ部長を務めている山本氏は、モータースポーツジャーナリスト米家峰起(よねやみねおき)氏のインタビューに答える形で、集英社のスポーツ情報サイト『スポルティーバ』に次のように語っている。
「撤退はないですね。私は八郷(隆弘)社長やボードメンバー(取締役会)とも常に話をしていますが、ホンダとして基本的に撤退という文字はありません」
「私たちとマクラーレンの間には契約がありますから、マクラーレンとは継続を前提とした話が行われていますし、マクラーレンが一時的に別のパワーユニットを使うといったこともできません」
だが、山本氏はザウバーの件に関しては、前チーム代表のモニシャ・カルテンボーンとは非常に前向きな交渉が行われ、いい形で物事が進展してきていたものの、このほどフレデリク・ヴァスールが新チーム代表に就任したことで、状況が変わってきたことを示唆している。
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