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フェラーリ会長「技術進化に逆行するF1エンジンには反対」

2017年07月11日(火)16:44 pm

フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが、2021年以降のF1エンジン規格に関する方向性に疑問を投げかけた。

現行のF1パワーユニット規格に関しては2020年まで継続される契約が結ばれているが、現在2021年以降の新F1エンジン規格をどうするかということについてワーキンググループによる検討が進められている。

■2021年以降はシンプル化されたF1エンジンに?

そして、これまでに伝えられているところによれば、2021年以降も現在の1.6リッターV6エンジンを基本とはするものの、現行のシングルターボからツインターボとし、さらに現在採用されているハイブリッドシステムのうちMGU-Hと呼ばれる熱エネルギー回生装置を廃止して運動エネルギー回生システムであるKERSだけを装着するものになるのではないかと言われている。

これは現在のF1パワーユニットがあまりにも複雑であるとともに、製造費用も高額となること、さらに自然吸気エンジンのころに比べると音量が小さくなり、ファンにとっても魅力的なものではなくなっているとの反省のもとに検討されているアイデアだ。

■技術的後退を伴う安易な解決策は問題

だが、先週末にF1オーストリアGPが開催されたレッドブルリンクを訪れていたマルキオンネはイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。

「電気モーターのかわりにターボを2つにするって?」

「私は今朝リバティ(F1オーナーのリバティ・メディア)に話したよ。私は技術開発を否定するようなパワーユニットにするのは間違いだと信じているとね」

「何か賢明かつ一貫性のある開発を行うか、あるいはそれを忘れてしまうかだ」

そう述べたマルキオンネは、次のように付け加えた。

「エンジンからハイブリッド部品を取り除こうというのは安易な解決策だし、12気筒自然吸気エンジンに戻そうというのもそうだ。あれはもう過去のものだよ」

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