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【マクラーレン】ロン・デニスとの完全決別が確定

2017年06月30日(金)21:00 pm

マクラーレン・グループは30日(金)に声明を発表し、前会長兼最高経営責任者であったロン・デニスが有していたマクラーレンの株式25%がほかの株主に売却されることが決定したことにより、マクラーレンとデニスとの関係に完全に終止符が打たれたことを明らかにした。

2016年の11月下旬に共同オーナーであったバーレーンの国営投資会社マムカタラトやマンスール・オジェにより更迭されていたデニスだが、このほど自身が所有していたマクラーレンの株式をマムカタラトとオジェに譲ることで、完全にマクラーレン・グループとの決別が確定したことになる。

1967年にメカニックとしてレースの世界に足を踏み入れたデニスは、その後F1ドライバーのブルース・マクラーレン(1937-1970)が立ち上げたマクラーレンに加わり、ドライバーズタイトル12回、コンストラクターズタイトル8回を獲得する名門F1チームへと育て上げた。

2009年以降、いったんはマクラーレン・グループの会長となり、企業経営やF1チーム運営の第一線から退いたものの、2014年には再び最高経営責任者に復帰し、グループ経営ならびにF1チーム運営において陣頭指揮をとっていた。

だが、マムカタラトやオジェとの関係が徐々に悪化していき、2016年11月の株主総会で事実上解任されていた。今回の株式譲渡により、37年にわたったマクラーレンとの関係が完全に終わることになる。

マクラーレンの声明によれば、マクラーレン・テクノロジーのCOO(最高執行責任者)を務めるジョナサン・ニールやマクラーレン・グループのエグゼクティブディレクターのザック・ブラウンは今後もその職を継続し、新たにサイーク・モハマド・ビン・エッサ・アル・カリファがグループの取締役会長に就任することになる。

さらに、同声明によれば、デニスは今後コンサルタント、起業家として新たなキャリアを模索していくことになるという。今回の声明の中で次のように語っている。

■ロン・デニス「マクラーレンのひとつの章が終わった」

「マクラーレンの株主たちとの合意に達することができ、非常にうれしく思っている。これは、私とマクラーレンとの関係がそれにふさわしい形で終わりを迎えたことを意味するものだし、私が今後ほかの分野へ集中していくことを可能するものだ」

「私は常に、自分がウォーキング(マクラーレン本部)で歩んできた37年間はマクラーレンという書物のひとつの章として考えられるべきものだと言ってきたが、今後もマクラーレンがその物語のさらなる発展に向けて成功することを祈っている」

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