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メルセデスAMG、F1カーのヘッドレスト設計を見直し

2017年06月30日(金)16:58 pm

メルセデスAMGでは、今季型車W08のコックピットに装着されるヘッドレストの設計見直しを行うことにしたと伝えられている。

■ヘッドレスト固定不足で緊急ピットインしたハミルトン

先週末に行われたF1アゼルバイジャンGP決勝をポールポジションからスタートし、レースでも首位をキープしていたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だったが、普通は考えられない出来事によってその順位を失うことになってしまった。

レースが赤旗中断となったとき、当然ながらハミルトンはいったんクルマを降りていた。そしてレース再開に向けてハミルトンがコックピットにおさまったとき、どうやらヘッドレストがきちんと装着されていなかったのだ。

■楽勝のはずがベッテルに逆転を許すことに

走行を再開したハミルトンだったが、高速走行となるストレート部分でヘッドレストが浮き上がってしまうトラブルが発生。F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)からピットインさせて問題を解決するよう指示が出され、ハミルトンはトップの位置を捨ててピットへ入るしかなかった。

しかも、セーフティカー中のクラッシュ事件により最大のライバルであるセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)も10秒間のストップ・アンド・ゴー・ペナルティーを受けていたものの、ハミルトンがコースに復帰したときはベッテルの後ろになってしまったのだ。

■ヘッドレストの設計を見直すメルセデス

どうしてそういうトラブルが発生してしまったのかと尋ねられたメルセデスAMG非常勤会長のニキ・ラウダは、オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』に次のように答えた。

「ヘッドレストに付いているピンがソケットにきちんとはまっていなかったんだ」

「そして、それが高速走行時に空気による荷重を受けてさらに悪化してしまったということだ。我々はこういうことが再び発生することがないよう、これから設計の見直しを行うことになる」

そう語ったラウダは次のように付け加えて悔しさをあらわにした。

「今回は楽勝だったはずなんだがね」

だが、ラウダはアゼルバイジャンで優勝したのがレッドブルだったのはいいことだったと次のように語った。

「彼らのためにうれしくおもうよ。(母国レースとなる)オーストリアGP(7月9日決勝)を迎えるにあたって、これが彼らに勢いを与えるだろうからね」

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