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【ホンダF1】オーストリアでスペック3エンジン投入。2018年にはさらに強くなる

2017年06月29日(木)18:30 pm

ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川祐介が、2018年にはホンダパワーユニットのパフォーマンスは格段に向上するはずだと語った。

2015年にF1復帰を果たし、マクラーレンへパワーユニット供給を開始したホンダだが、3年目を迎えた今年もライバルメーカーのものに匹敵するユニットを製造することができず、チームは最下位にあえいでいる。

これに業を煮やしたマクラーレンは、すでに今季限りでホンダとの契約を解消することを決めたようだとのうわさもささやかれている。

■バクーでのテストを経てオーストリアで新スペックPUがレースデビュー

だが、そのホンダパワーユニットにもやっと改善の兆しが見えてきているのも確かだ。

先週末にバクーで行われたF1第8戦アゼルバイジャンGPでは、大きなグリッド降格ペナルティーをひきかえにマクラーレン・ホンダはスペック3と呼ばれるパワーユニットを投入し、そのテストを行っていた。

そして、これまでよりも30馬力の改善を果たせたと言われているそのスペック3エンジンが来週末に行われるオーストリアGP(7月9日決勝)でついにレースデビューを果たすことになる。

「バクーでは、我々は非常に後方からのスタートとなりますし、あのサーキットの特性を考慮すればポイントを獲得するのは難しいだろうと考えたのです」

『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語った長谷川は、次のように付け加えた。

「ですから、我々はスペック2を使用し、フェルナンド(アロンソ)のための新バージョンはオーストリアにとっておくことにしたのです」

■まだ差は大きいが方向性は間違っていない

新スペックでは30馬力改善されたと伝えられているものの、それまではライバルメーカーに比べると90馬力も劣っていると言われていた。つまり、オーストリアでデビューする新スペックエンジンもライバルとの比較で言えばまだ60馬力ほど足りないことになる。

そのことについて質問された長谷川は、「ほかのエンジンメーカーのレベルにはまだ届かないものの、正しい方向に進んでいます」と答え、次のように付け加えた。

「しかし、ホンダではいろんなことがうまく行き始めています。2018年にはもっと強くなるはずです」

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