メルセデスAMGのエグゼクティブディレクターを務めるトト・ヴォルフが、メルセデスがF1から撤退するとのコメントを繰り返している元F1チームオーナーのエディ・ジョーダンに強く反論した。
■メルセデス撤退のうわさを繰り返すジョーダン
かつてジョーダン・グランプリのオーナー兼代表としてF1で戦っていたジョーダンは、現在はテレビのF1解説者を務めている。そのジョーダンが最近、メルセデスが2018年シーズン限りでF1から撤退することになるとの発言を行っていた。
メルセデスAMGはそのうわさは事実無根だとの反論を行っていたが、ジョーダンはF1アゼルバイジャンGPが開催された先週末のバクーでさらにその説を繰り広げていた。
ジョーダンが言うには、メルセデスは現在2020年まで結んでいる参戦契約を買い取ってくれる出資者を探しているだけでなく、現在チームのスポンサーを務めているUBSとペトロナスも今季限りでスポンサーを降りることになるだろうというのだ。
■もう笑ってはいられないとヴォルフ
現在69歳となるジョーダンは、これまでにもさまざまなF1に関する予想を行って話題を集めてきた人物だ。だが、ヴォルフは今回の説はもはや笑って済まされるものではないと次のように語った。
「私はジョーダンの冗談には慣れているよ。だが、もはや笑って済まされる状態じゃないんだ。1500名に及ぶ従業員たちが自分たちの将来に不安を感じ始めているんだからね」
「私は彼に言ったよ。これはすごくまじめな話だとね。我々はF1から撤退などしないし、我々のスポンサーもF1から去るようなことはない。そして我々は現在の状況に非常に満足しているんだ」
そう主張したヴォルフは次のように付け加えた。
「彼はこういううわさや、偽りのニュースを流すのを止めるべきだよ」