F1にタイヤを供給するピレリの責任者ポール・ヘンベリーは、メルセデスAMGがタイヤの問題を解決したと話している。
過去3年連続でチャンピオンだったメルセデスAMGだが、今年はタイヤをうまく使いこなすことができず、フェラーリから大きなプレッシャーを受けている。
しかし、F1第7戦カナダGPでは、メルセデスAMGが今季初めての1-2フィニッシュを飾った。
「懸命の努力が報われた」とヘンベリーはドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に話している。
「モナコからカナダまでの間に彼らが行ったことは称賛に値する。劇的な一歩だ」
■ベッテルがテストで得たアドバンテージは小さい
メルセデスAMGがタイヤに手を焼いているのに対して、フェラーリは同様の問題を抱えていない。これは、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が昨シーズン行われたタイヤテストに精力的に参加したためではないかという声もある。
これについて、ヘンベリーは次のように語った。
「われわれとしては、もっと多くのトップドライバーが、セバスチャンのように仕事に専念してくれればよかったと思っている」
「彼は朝から晩まで重要なフィードバックを与えて、ドライバーたちの望む方向にわれわれを後押ししてくれた」
「彼に感謝しなければならない。タイヤをテストするのが経験の浅いドライバーか最高のドライバーかによって、大きく違ってくるからね」
ベッテルがテストで得たアドバンテージはわずかだろうとヘンベリーは話す。
「アドバンテージがあったとしても、今年最初の冬季テストまでだろう」