フェラーリのキミ・ライコネンは、F1第6戦モナコGPでのチームオーダーを否定した。
ライコネンはモナコGPをポールポジションからスタートしたが、ピットイン戦略の違いから、優勝したのは2番手を走行していたチームメートのセバスチャン・ベッテルだった。
このことから、フェラーリはドライバーズ選手権でトップのベッテルを優遇したのではないかと言われていた。
■そういうこともある、とライコネン
表彰台では明らかに苦々しい表情だったライコネンだが、カナダGP(11日決勝)が行われているモントリオールでは、次のように語って理解を示した。『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えている。
「いろいろなことがまずいタイミングで重なった」
「レース後は毎回、もっと違うやり方ができたと思うことが見つかる」
「決断は即座に下さなければならないんだ。今回は僕にとって100%理想的とは言えなかった。ミスは常にある。まったく普通のことだ」
レース後の怒りはチームに対するものというより、優勝できなかったことに対してだとライコネンは話している。
「目標は勝つことだ。だから2位では満足できない」
■チームのルール
また、モナコGPで順位が入れ替わったのは、ライコネンがベッテルに次ぐ「ナンバー2」扱いされている証拠だと見る者もいるが、ライコネンは「これまでと同じだ」と反論した。
「僕たちにはルールがあって、力の限り激しく戦っていい。それが変わるのは、選手権のポイントでどちらか1人にしかタイトルを獲得する可能性がなくなったときだ。このルールに異議はない」
■契約とは無関係
ライコネンはフェラーリと1年契約を結んでいるが、2018年の契約延長に関しては明言を避けた。
「毎年うわさが流れるのはいつものこと。来年の契約がないのは確かだ」
「モナコでの出来事は僕の将来と何の関係もない。来年どうしたいかは自分で分かっているし、それを知る必要のある人たちも分かっている」