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【レッドブル・エアレース】室屋義秀、予選4位から優勝を狙う。3万人超えのファンが来場

2017年06月04日(日)12:09 pm

究極の三次元モータースポーツ、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2017シーズン第3戦千葉大会が本日6月3日(土)に開幕した。

3回目となる千葉大会は、強風の影響で金曜日のフリープラクティスがキャンセルとなったが、通常以上に難易度が高い今回の千葉大会のコースでのプラクティスが3日(土)に無事2回行われたことでレースに向けた準備が全て完了し、予選が開催された。

■大接戦の予選に3万5千人が来場

予選観戦に約3万5千人が訪れる中、世界トップクラスの飛行技術を誇る14名のパイロット達は次々と千葉の空を駆け抜け、ピート・マクロード(カナダ)を筆頭にマティアス・ドルダラー(ドイツ)、 マルティン・ソンカ(チェコ)、そして室屋義秀と2009年以降にデビューした選手たちが上位を占めた。

トップタイムを叩き出したピート・マクロードは、日本でレースできる喜びを次のようにコメントした。

「昨日ハンガーがファンの皆さんに開放されましたが、 驚くほど大勢の人が来てくれました。日本のファンは世界から見てもレースに対する知識が深く、 情熱があるのを感じます」。

54秒933で4位の室屋義秀は、予選について「厳しくなっている。ホントに大混戦ですよね」と語った。

予選で54秒台を記録したのは室屋までの4人だけだが、1位のピート・マクロードと8位のピーター・ ポドランセックとの差はわずか0.996秒と、予選は1秒以内に8人ものパイロットがひしめいており、さらに、およそ2.5秒のタイム差のなかに全パイロットが収まるという大接戦となった。

■過去レースよりトリッキーで難しい

多くのパイロットが「トリッキーでとても難しい」と口を揃えるように、今回のレーストラックは過去の千葉でのレースと比較しても難易度が高いレイアウトだ。

プラクティスではパイロットたちが上手くコースを回ることさえままならず、インコレクトレベルやパイロンヒットなどのペナルティが多発した。また滅多に見ることのないシケインでのパイロンヒットが何度も起こるなど、パイロットたちが苦戦しているのは明らかだった。

しかし、2回のプラクティスを経て予選が始まると状況は一変。予選ではタイムにペナルティ表記がある選手は一人もおらず、彼らは難しいレースを確実に攻略したのです。

この状況に室屋は「わずか2回の(プラクティス)セッションでみんなしっかり対応してくるから、さすがです。パイロットのレベルが上がっているので、タイム差がつきづらいですね」と語った。

決勝の「ラウンド・オブ・14」での室屋の対戦相手ペトル・コプシュタイン(予選11位)にしても、室屋との差は1.026秒だ。

■Red Bull Air Race World Championship 2017 千葉大会 予選結果(全14機)
順位/氏名/国籍/機体/タイム(ペナルティ)
1/ピート・マクロード/カナダ/Edge 540 V3/54.609
2/マティアス・ドルダラー/ドイツ/Edge 540 V3/54.656
3/マルティン・ソンカ/チェコ Edge 540 V3/54.928
4/室屋義秀/日本/Edge 540 V3/54.933

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