新たなルールが導入された今年のF1はこれまで以上にドライバーによる違いが際立つようになっている。
そう主張しているのはニコ・ヒュルケンベルグとジョリオン・パーマーを擁するルノーF1チームのシリル・アビテブール(マネジングディレクター)だ。
■今季はドライバーの役割がさらに重要に
「ドライバー間のコントラストが目立つようになっているよ」
母国フランスの『AFP通信』にそう語ったアビテブールは次のように続けた。
「テクノロジーが中心となっているスポーツにおいて、ドライバーが果たす役割がさらに重要になっている」
「つまり、エンジンやクルマだけではなく、それ以上にドライバーによって違いが生じるということだ。ドライバー間にはまずこの戦いがあるんだ。そしてニコ(ヒュルケンベルグ/ルノー)がそのことを我々に思い出させてくれているよ」
■ルノー躍進のカギを握るヒュルケンベルグ
アビテブールは最近、ルノーのドライバーのうち今季まだ1ポイントも獲得することができていないジョリオン・パーマーについて、きちんと結果を出すことが必要だとのコメントを行っていた。
それだけに、ルノーにおいてはヒュルケンベルグの現在の役割がさらに貴重なものとなっているようだ。
「ニコはチームにおいて特別な役割を担っている。彼が今後の開発の方向性やクルマの変更に関して何を優先すればいいのかということを示してくれているんだ」
そう語ったアビテブールは、次のように締めくくっている。
「我々もどうすればいいかは分かっている。だが、彼はカギとなる部分にスポットを当てることで、我々にとって何が重要で、何がそうではないのかということが分かるように手助けしてくれているよ」