4度F1王者となった元F1ドライバーであり、現在はルノーF1チームの特別アドバイザーを務めるアラン・プロストが、今季フォース・インディアから移籍してきたニコ・ヒュルケンベルグはまさにルノーが必要としていたドライバーだと語った。
■ヒュルケンベルグは段階的発展を目指すルノーにうってつけ
1981年から3年間ルノーのドライバーを務めていた経験を持つプロストは、ヒュルケンベルグの母国ドイツの『SID通信』に次のように語った。
「ニコはこのチームにとって非常に重要だし、彼はまさにルノーが必要としていたドライバーだよ」
「彼にはすごくカリスマ性があるし、強い性格をしている。彼はチームをだんだんよくしていくための手助けができる人物だ」
■アロンソの獲得には否定的なルノー
ルノーに関しては、2018年には現在マクラーレン・ホンダで苦しんでいるフェルナンド・アロンソの復帰もあるのではないかとうわさされている。ルノーはアロンソが2005年と2006年にF1タイトルを獲得したチームだ。
だが、少し前、ルノーF1チームのマネジングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、ルノーがF1タイトルを狙えるのはまだもう少し先になるだろうしアロンソはそれまで待てないだろうとこのうわさに関しては否定的なコメントを行っていた。
■現実的な目標設定が必要だとプロスト
プロストも次のように続けた。
「我々もみんな短期間のうちに改善したいと思っている。だが、同時に注意深くあたる必要もあるんだ」
「私はF1のことをよく知っているし、現実的ではない目標を設定するわけにはいかないよ」
■そのうちタイトル争いができるはずだとヒュルケンベルグ
今季ルノーに加わったヒュルケンベルグも、もう少し時間をかけてルノーというチームをF1タイトルが狙えるチームにしていくことが必要だと次のように語っている。
「今は僕と僕のキャリアにとってすごく重要な段階なんだ」
「僕はこのプロジェクトを信じているし、彼らと共に勝利とタイトル獲得を目指して取り組んでいきたいと思っている」
そう語った29歳のヒュルケンベルグは、次のように付け加えた。
「僕は、それは現実的だと思っている。モータースポーツにおいては何も保証されたものはないとはいえね。だけど、このグループ(ルノー)には必要なものはすべてそろっているし、財政面での力もあるよ」