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【画像:琢磨インディ500優勝】佐藤琢磨「サンキュー!」歴史的な偉業を達成した優勝の瞬間!ブリックヤードでガッツポーズ!

2017年05月30日(火)5:43 am

2017年5月28日(日)、『第101回インディアナポリス500(インディ500)』がインディアナポリス・モータースピードウェイで開催され、500マイル(800km)・200周・約4時間の長丁場のレースを終え、8度目のインディ500挑戦をしていた佐藤琢磨(No.26 アンドレッティ・オートスポーツ)が栄冠を手にした。

世界三大レースの伝統のレースひとつ『インディ500』で日本人としてはもちろん初の快挙だ。TAKUMA SATOの名がモータースポーツの歴史に刻まれた瞬間だ。

■浮き沈みがあったレース、しかし今日の琢磨は落ち着いていた

佐藤琢磨は、4番手からスタートしていたものの、スタートやリスタートで出遅れたりして大きく順位を落とす場面もあった。しかし、落ち着いていた琢磨は、焦らず、確実に順位を上げていき、終盤には上位争いに加わっていた。

クラッシュが相次ぎ、9度のイエローコーションとなり、また後半にはホンダエンジンが次々とブローするなど、他のホンダエンジンも心配されていた。

しかし、これまで悔しい経験をたくさんしてきた佐藤琢磨は、落ち着いていた。

■2012年には最終周で優勝を狙いスピン

2012年のインディ500では、最終周の1コーナーでトップのダリオ・フランキッティのイン側に並び、スピン。優勝どころか2位もフイにしてしまった。しかし、そのファイターぶりがA.J.フォイトの目にとまり、翌年に移籍。その年にインディカー初優勝を飾った。

■わずか0.2011秒差・・・最後の最後までハラハラドキドキ

そして今年、ベテランのエリオ・カストロネベス(No.3 ペンスキー/シボレー)を抜いて195周目にトップに立つと、最後まで2台で激しいバトルを演じた。

カストロネベスは琢磨の後ろにピタリとつき、虎視眈々と佐藤琢磨を狙っている。2012年の最終ラップを思い出すようなハラハラする展開が続く。しかし、琢磨はそのままの順位を保ちながら最終ラップに入り、わずか0.2011秒差のエリオに抜かせなかった佐藤琢磨は、歴史的瞬間を迎えた。

優勝直後の無線で、佐藤琢磨は感情が爆発したのか泣き叫ぶような声を上げた。そしてウィニングランをしながらチームのクルーの名前を一人一人呼びながら「サンキュー」と感謝を伝えた。佐藤琢磨の人柄が表れる瞬間だった。

■あまりにも偉大な優勝

今回の優勝は、琢磨にとってキャリア2勝目。しかし、その2勝目は世界三大レースの一つで、あのフェルナンド・アロンソもF1モナコGPを蹴ってまで出場したインディ500だ。モータースポーツ界ではあまりにも偉大で、歴史的な優勝となった。

世界のモータースポーツシーンで誰もが認め、憧れるインディ500優勝という称号。TAKUMA SATOが、歴史的にも偉大なレーサーの一員になった瞬間だった。

■佐藤琢磨、ブリックヤードで優勝の瞬間

■優勝後、ピットレーンに戻ってきた佐藤琢磨

■ミルクの味は「最高!」

■予選4番手、佐藤琢磨のスタートシーン

■佐藤琢磨とフェルナンド・アロンソ、レース中も何度も競り合った

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