フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が、来季もインディ500に挑戦するかどうかは明言を避けた。
【動画:インディ500】27周リードしたフェルナンド・アロンソ、最後の記者会見で“リトルミルク”を飲む
先週末のF1モナコGPを欠場してテキサス州のインディアナポリス・モータースピードウェイで行われた第101回インディ500マイルレースに参戦したアロンソだったが、合計27周でトップを快走する見事な走りを見せたものの、最後はあと20周を残すところで残念ながらホンダエンジンのトラブルによってリタイアに終わってしまった。
「煙が見えたから言ったんだ。“終わった”とね。だけど素晴らしい経験だったよ」
母国スペインの『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』にそう語ったアロンソは、次のように付け加えた。
「レースはすごくよかったし、僕たちのパフォーマンスもよかった。僕は何度かインディカーの大物たちの前でレースをリードしたしね。十分にやれたよ」
この経験を生かしてまた2018年にインディ500での勝利に挑戦する気持ちはあるかと尋ねられたアロンソは、「僕には競争力があると感じたよ。だけどもしまた戻ってきたらすでにどのようなものかが分かっているし、もっと楽になるだろうね」と語り、次のように付け加えた。
「すごく楽しめたよ。僕のキャリアを通じても最高レベルの経験だった。だけど、まだこれ以上のことが言える段階じゃないよ」
今年アロンソが伝統のモナコGPを欠場してまでインディ500に参戦したのは、現在のマクラーレン・ホンダが戦える状態にないということが理由のひとつであることは確かだろう。
チームはどこであれ、仮に2018年にアロンソがF1でトップ争いができる状態になっていれば、アロンソの2年連続インディ500参戦は期待できないはずだし、アロンソ本人もそれを望んでいるはずだ。