今年のF1タイトルを争う2人のドライバーが、これからもお互いに「敬意を払っていく」を主張している。
伝統の一戦であるF1モナコGPが開幕した今週末だが、現時点ではフェラーリのセバスチャン・ベッテルが6ポイント差でメルセデスAMGのルイス・ハミルトンをリードしている。
■ベッテルとはお互いにリスペクトしているとハミルトン
2週間前にバルセロナで行われた第5戦スペインGPではこの2人のタイヤ同士が接触するほどの激しいバトルが展開されていた。
レース後には、そのときのベッテルの動きは「危険」なものだったとコメントしていたハミルトンだったが、最近、これからもベッテルとはお互いに敬意を払い続けるつもりだと次のように語った。
「僕は何も悪口は言っていないよ。僕はああいうバトルができてよろこんでいるし、ダメージは何もなかったんだ。僕たちの関係においても失われたものなど何もないよ。これまでと同じようにリスペクトしている」
■接戦は歓迎だが本当は差を付けたいとベッテル
ベッテルの方も同じだ。
「サーキットから離れてしまえば、お互いにうまく付き合えない理由なんてないよ」
『DPA通信』にそう語ったベッテルは、次のように付け加えた。
「ほかのドライバーがいい仕事をしたときは常に敬意を払うものさ。これからもそういう気持ちに変わりはないよ」
スペインではハミルトンの勝利に終わったが、ベッテルは今週末のモナコでもメルセデスAMGとは接戦になるだろうと考えている。
「また接戦になるだろうと考えられるのはもちろんうれしいものさ。だけど、彼ら(メルセデスAMG)と接近戦を繰り広げたくはないな。彼らの前にいたいよ」とベッテルは付け加えた。