今季ウィリアムズからF1デビューを飾った18歳のランス・ストロールが、今の自分はまだF1を学んでいる段階だと語った。
■ペイドライバーとのレッテルが貼られたストロール
大富豪の父親を持つカナダ人ドライバーのストロールは、資金を持ち込むことによってシートを得た典型的な「ペイドライバー」だとの見方も多い。
実際のところ、F1に昇格してからはテストでも本番のレースでもミスを連発。ここまでのところはチームメートのベテランドライバー、フェリペ・マッサのペースに付いていくことができていない状況だ。
■まだ初めてのF1を学んでいる段階
だが、ストロールはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、次のように語った。
「すべてがうまくまとまった時には、差はそれほど大きくはないよ」
「だけど、フェリペはこれまでの経験から、どうすればクルマから最大の能力を引き出せるか知っているんだ。僕はまだそれを学んでいるところさ。だけど、試すにつれて、どのようにクルマが反応するかということについての理解も深まってきているよ」
「現時点では、すべてのことが初めてだし、運転以外にも考えるべきことがたくさんあるんだ。だけど、そうなるだろうってことは初めから分かっていたよ。それに、挑戦するのは楽しいよ。時には難しくて不満が残ることもあるけどね」
「それはF3でも同じだったよ。最初は楽ではなかった。だけど2シーズン目にはサーキットも分かっているし、どんなことが予想できるかも分かっていた。今僕はまたゼロからスタートしているわけだし、そういった知識をすべて身に着けていかなくてはならないんだ」
「残念ながら、これは僕がスピードアップできるような過程ではないんだよ」
■自分の記事など読まない
ということは、ストロールは今後ももうしばらく現在の自分のパフォーマンスに対して批判的な見方をしているメディアやファンからのプレッシャーに耐えなくてはならないということだ。
「彼らは目に見えないところで何が起きているのかなんて分からないんだ。僕は今のギャップの理由はよく分かっている」
そう語ったストロールは、次のように付け加えた。
「いずれにせよ、僕について書かれているものは読んでいないよ。彼らには全体像が見えていないんだからね」