18歳となったミック・シューマッハが、10代でF1デビューしようと焦ったりなどはしていないと主張した。
7回F1王座に就いた偉大な元F1ドライバーであるミハエル・シューマッハを父に持つミックは、2015年にドイツF4選手権でフォーミュラカーレースにデビュー。2016年はドイツとイタリアのF4シリーズで戦い、今年からヨーロッパF3に参戦している。
■一度に一歩ずつ進むことが重要
近年F1には若い10代のドライバーが多く誕生している。2015年にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が17歳でF1デビューを飾ったことが大きな話題となったが、今年もミックよりも5か月早く生まれたランス・ストロール(ウィリアムズ)が18歳でF1にデビューしている。
当然ながら、F1界のサラブレッドとも言えるミックの早期F1デビューを期待する声も多く聞かれている。
だが、ミック本人はF1昇格に向けて焦るつもりはないとドイツのテレビ局『ARD』に次のように語った。
「まだF3に来たばかりだし、2回目のレース週末を終えたばかりだよ」
「僕としては、一度に一歩ずつ進むことが重要なんだ。(今後のことについては)まだ何も具体的なことは言えないよ」
■現時点ではF3ランキング5位
だが、ミックは昨年まで参戦していたF4に比べると格段に競争も激しくなるF3にうまく対応することができていると思うと次のように付け加えた。
「大きなトラブルなんて何もないよ。クルマはものすごく速いし、ほとんどDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に匹敵するんじゃないかと思っている。ものすごく楽しいよ」
ヨーロッパF3では、ひとつの週末に3レースが行われるフォーマットとなっている。そしてここまでに6レースを終えているが、現時点でミックはランキング5番手に位置している。
■将来有望だとメルセデスの前モータースポーツ責任者
メルセデスの前モータースポーツ責任者であるノルベルト・ハウグは、かつて一緒に仕事をしたミハエルの息子がうまく成長してきていると考えている。
「彼はとても落ち着いているし、かなり調子もよさそうだ。私もうれしくなるよ」
そう述べたハウグは、次のように付け加えた。
「彼はすごいことをやって見せるだろうという期待ができるよ」