前F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、自分の後任としてF1最高権威の座に就いたチェイス・キャリーが行ったコメントに対して反論を行った。
■エクレストンのF1運営を批判した新最高責任者
長年にわたってF1最高責任者の座に君臨していたエクレストンだが、F1の新たなオーナーとなったアメリカのリバティ・メディアによって「名誉会長」という肩書を与えられ、その権限は後任のキャリーが引き継いでいる。
そのキャリーは先週、エクレストンはあまりにも「ノー」と言うことが多すぎたと主張し、次のように語った。
「私はもっと多くのことに“イエス”と言いたいと思っている。過去5年から6年にわたって、このスポーツはその可能性を最大限に引き出すような運営が行われていなかったと感じているよ」
■リバティがF1を買収に動いたのは自分の手腕だとエクレストン
だが、86歳のエクレストンはこのキャリーの発言に対し、『Sun(サン)』紙に次のような反論を展開した。
「私が何かに対してノーと言った唯一の理由は、それが非常によいことだと思えなかったか、あるいは何の収益も生まないと考えたからだ」
「私は財政的にできる限り最大のものを得るようにしなくてはならなかった。買収への興味を高めるためにね。そして、実際にそうなったということだ」
そう主張したエクレストンは、次のように付け加えた。
「肝心なことは、新しいオーナーが正しいのか、あるいはそうではないのかということを、見極めなくてはならないということだよ」