メルセデスAMGの首脳陣は、前戦F1ロシアGPでバルテリ・ボッタスが優勝したことによってチーム内でドライバー同士の関係が悪化するようなことはないと自信を持っているようだ。
■ボッタス優勝でドライバー関係にも影響が?
2014年から3年にわたってルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの緊迫した関係に悩まされ続けてきたメルセデスAMGだが、ロズベルグが2016年に初タイトル獲得後に引退したことで、しばし平穏無事な時期を送ってきていた。
メディアの中には、ロズベルグの後任としてウィリアムズから引き抜かれたボッタスは、事実上のナンバー2ドライバーだとの見方をしていたところも多かった。
だが、ロシアではボッタスがすべてのセッションでハミルトンを上回るパフォーマンスを見せ、決勝でもスタートで2台のフェラーリを抜き去ってそのまま初優勝を遂げたことにより、今後ハミルトンとの間にロズベルグのときと同じような確執が生じるのではないかとの見方をするメディアも増えている。
■今年のドライバーたちはうまくやっている
だが、メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、フランスの『L’Equipe(レキップ)』に次のように主張した。
「彼らはうまくやっているよ」
「バルテリは全然違うんだ。彼はあまり話もしないし、彼らはどちらもプロフェッショナルだ。だから私はボッタスがレースに勝っても何の問題もないと思っているよ。彼らはお互いに尊重し合っている。それが一番重要なことなんだ」
■昨年までとは完全に違う状況
メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)も次のように語った。
「彼らの関係には全く問題はないよ。彼らがお互いに敬意を払っていることが分かるからね」
「同時に、彼らは2人ともレースに勝つことを望み、タイトル獲得を目指している手ごわいライバル同士でもある。だが、私は、それが彼らの関係やチームの原動力に影響を及ぼすことはないと考えている」
そう語ったヴォルフは、次のように付け加えた。
「昨シーズンと比べると、完全に状況は異なっているよ」