ロバート・クビサがフォーミュラカーレースに戻ってくるかもしれない。
2006年から2010年までBMWザウバーとルノーでF1を戦ってきたポーランド人ドライバーのクビサだが、2011年シーズン前に起きたラリーでのクラッシュにより大けがを負い、F1ドライバーとしてのキャリアを終えていた。
その後、ラリーでモータースポーツに復帰したクビサは、今年WEC(世界耐久選手権)の最高峰カテゴリーであるLMP1に出走する計画をしていたが、事情によりこれを断念。しかし、その後F4マシンでテストを行い、2010年以降初めてフォーミュラカーのドライビングを行ったことが報じられていた。
そして、このほどクビサがフル電動フォーミュラカーによる世界選手権であるフォーミュラEに参戦する可能性が浮上してきたと報じられている。
スペインの『Marca(マルカ)』によれば、今シーズンのフォーミュラE第9戦(7月15日)と第10戦(同16日)に予定されているニューヨークのレースでシートがいくつか空くことが予想されており、そこにクビサが座ることになるのではないかという。
これは、フォーミュラEのニューヨークでのレース日程と、ニュルブルクリンクで開催されるWEC第4戦の日程が重なってしまうことによりWECとフォーミュラEにかけもちで参戦しているドライバー数名がフォーミュラEのレースを欠場することになってしまうためだ。
伝えられるところによれば、ルノーeダムスのセバスチャン・ブエミ、ヴァージン・レーシングのサム・バードとホセ・マリア・ロペスがWEC出走を優先することになり、それらのフォーミュラEチームでは誰か代役を立てることになると見られている。
こうした報道を裏付けるように、クビサは先週イギリスのドニントン・パーク・サーキットでフォーミュラEのマシンでテスト走行を行ったとも報じられている。