前F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、今年で4度目の開催となったF1ロシアGPが成功を収めることができたのはロシア大統領ウラジーミル・プーチンという後ろ盾があったことが大きいと語った。
新F1オーナーとなったリバティ・メディアによって実権を奪われ、現在は名誉会長という肩書が与えられているエクレストンだが、レース主催者から招待を受けたゲストという形で今季の第3戦バーレーンGPと続く第4戦ロシアGPにその姿を見せていた。
■ロシアGP成功はプーチンのおかげ
ソチで『Izvestia(イズベスチア)』のインタビューを受けたエクレストンは、ロシアでのF1グランプリ開催がうまくいったのはウラジーミル・プーチン大統領のおかげだと思うと次のように語った。
「初めてここへ来た時にはがっかりしたことを覚えているよ」
「ロシアがこれほど素晴らしいサーキットを建設することができるかどうかまったく自信が持てなかったんだ。だが、ウラジーミル・プーチンが私に保証してくれたことで胸をなでおろしたよ。私は、あなた方の大統領は情報に基づいて決定をするだけだということを知っている」
「彼は偉大な大統領として記憶されることになるだろう。彼はこの国や世界平和のために多くのことをやっているからね」
そのプーチン大統領は、今年もロシアGPの主賓としてサーキットに姿を見せていた。
ソチは2025年までF1開催契約を結んでいるが、エクレストンはその後もここでF1開催が継続されることは間違いないだろうと付け加えている。
■ナイトレースにする必要はないとエクレストン
一方で、エクレストンは最近報じられたソチのナイトレース化計画撤廃のニュースは事実だと認め、次のように語った。
「そのアイデアはあった。だが、そうすることに価値があるのかどうかは分からない。午後のソチのテレビ映像は素晴らしいし、すべてが非常に高いレベルで運営されている。だから、それを変える必要はないよ」