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【WEC】トヨタ、国本WEC初参戦 初の3台体制でル・マン24時間の前哨戦スパ・フランコルシャン6時間レースに挑む

2017年05月02日(火)7:30 am

TOYOTA GAZOO Racingは、今週末に開催される2017年FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦、ベルギーのスパ・フランコルシャン6時間レースに、初めてTS050 HYBRIDの3台体制で臨む。

TOYOTA GAZOO Racingは、先月の開幕戦、シルバーストーン6時間レースでの優勝に続き、今週末は、WECシリーズの中ではトヨタにとって3つあるホームレースのうちのひとつと言えるスパ戦に挑む。隣国ベルギー・スパのコースは、チームの本拠地があるドイツ・ケルン市から僅か120km程の場所に位置する。

スパはまた、WECシリーズの最大イベントであるル・マン24時間レースの前哨戦でもある。このため、スパ6時間レースには、今シーズンの規則で使用が許可された2種類の空力パッケージの両方を投入する。

小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名のTS050 HYBRID#7号車は、前戦シルバーストーンでポールポジションを獲得した時と同様のハイ・ダウンフォースの空力仕様となる。前戦、#7号車は、雨が降り出した場面でロペスがクラッシュを喫し、実質、レースを終えることになってしまったが、今週の木曜日の公式練習走行で彼がレースに復帰可能かの適性を判定されることになる。

また、シルバーストーンで勝利を飾った中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンの3人のTS050 HYBRID #8号車も、最高速よりもコーナーでのグリップを重視したハイ・ダウンフォース仕様でスパに挑む。

そして、今大会の3台目として出場するTS050 HYBRID #9号車は、ル・マン24時間レースへ向けた実戦での確認も兼ねて、長いストレートを持つル・マンのサルト・サーキットに適したロー・ダウンフォースの空力仕様となり、今回がWECデビュー戦となる国本雄資、ベテランのステファン・サラザン、チーム復帰のニコラス・ラピエールの3名が担当する。

1922年に開設され、WECシリーズのサーキットの中では最も長い歴史を持つスパは、TOYOTA GAZOO Racingにとって良き思い出の地でもある。デビッドソン、ブエミ、ラピエールの3名は2014年のスパで勝利を挙げており、昨年は、エンジントラブルに見舞われた中盤過ぎまで、2台揃ってレースをリードしていた。

再びル・マンで優勝を争うことは今年の目標であり、そのために、ロー・ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDを含めた3台体制でスパ戦に臨み、決勝レースへ向けた最適セッティングの確認等、周到な計画をもってル・マンへの準備を進めていく。

TOYOTA GAZOO Racingのホームレースと言えるスパ6時間の決勝レースが行われる土曜日には、チーム本拠地であるドイツ・ケルン市のトヨタモータースポーツGmbH(TMG)から数多くの従業員やその家族が応援に訪れる。

■佐藤俊男 TOYOTA GAZOO Racing 代表:

「初戦シルバーストーンを優勝で飾れ、とても良いスタートを切ることが出来ました。この流れを今週末のスパ・フランコルシャン6時間レースにつなげたいと思っています。予想していた通り、ライバルとの競争性は拮抗したものとなっていますので、スパでも同様な接戦が出来ることを楽しみにしております。

シルバーストーンで投入したハイ・ダウンフォース空力仕様のTS050は期待通りの速さを示してくれましたが、スパは特徴が異なるサーキットでもあり、準備を怠りなく週末のレースに臨みたいと思います。

今回は初めて3台の車両を持ち込むことになりますが、この機をいかして実戦でのロー・ダウンフォース仕様の性能を見極めたいと思っています。冬のオフシーズン期間を通して、ル・マンを見すえてのテストを重ねてまいりましたが、今週末は、この準備の新たな段階に入ります」。

●【WEC】小林可夢偉「やる気に満ちている。良いレースをして、ル・マンへの自信に」
●【WEC】中嶋一貴「縦Gのあるオー・ルージュは独特。今年のTS050 HYBRIDでスパを走るのは最高の気分」
●【WEC】国本雄資「スパはTVゲームやビデオからも勉強。初めてのWECレースにワクワクする」

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