F1ロシアGPが将来的にナイトレースとして行われる可能性はかなり小さくなったようだ。
■ナイトレース化が検討されていたロシアGP
バーニー・エクレストンがF1最高責任者の地位にあった昨年まで、ロシアGPの舞台となるソチ・オートドロームに照明設備さえ設けられれば、ナイトレースとして開催されることになるだろうと言われており、ロシアGP主催者側もそれを前向きに検討していると伝えられていた。
だが、リバティ・メディアがF1新オーナーとなった今、その方向性に変化が生じてきているようだ。
■今の方がテレビ映像的にはベター
ロシアの副首相を務めるドミトリー・コザクは、『Tass(タス通信)』に次のように語った。
「今F1には新たなマネジメントチームが誕生した。そしてロシアGPを夜に行うことに意味があるのかという疑問が出てきている」
「世界中のスポーツファンにとってテレビに映し出される映像が重要なんだ。そして現時点においては、海や山々がテレビで非常に映えている」
確かに、好天に恵まれ、雪をいただいた山々や黒海を背景として行われた今年のF1ロシアGPは、ソチの雄大で美しい自然がテレビで非常によく伝えられていた。暗闇に囲まれたナイトレースよりも、新たな観光客誘致には現在の形の方が好ましいとの判断が行われても不思議ではないかもしれない。
ちなみに、ロシアGPの開催契約は2025年まで結ばれている。