メルセデスAMGの首脳陣が、今季はここまでフェラーリの方が一歩先を行っていると認める発言を行った。
■ロシアでフェラーリに最前列独占を許したメルセデスAMG
先週末に開催された今季のF1第4戦ロシアGPは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがポールポジションを獲得。さらにチームメートのキミ・ライコネンも2番手となり、フェラーリ勢が最前列に2台並んでスタートするという展開となっていた。
だが、決勝では3番グリッドからスタートしたバルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)が、一気に2台のフェラーリを追い抜き、そのまま快走を続けてメルセデスAMG移籍4レース目で見事にF1初勝利を遂げて見せた。
■普段のパフォーマンスが発揮できなかったハミルトン
一方、予選でもボッタスに及ばず4番グリッドからのスタートとなったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、決勝でも思うような走りができず、3位のライコネンから25秒遅れの4位でフィニッシュするのがやっとだった。
メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、ボッタスの活躍もさることながら、どうしてハミルトンがソチでいつものパフォーマンスを発揮できなかったのかが不思議なようだ。
「どうして彼(ハミルトン)が自分のクルマに満足できなかったのか、その理由を調べる必要があるね」とラウダはレース後に語っている。
■フェラーリの方がタイヤの機能レンジが大きい
また、メルセデスAMGを率いるエグゼクティブディレクターのトト・ヴォルフは、今季ここまで自分たちが波に乗り切れていないのは、タイヤの使い方に問題があるようだと次のように語った。
「フェラーリの方がより広い温度範囲でタイヤを使うことができているようだ」
ラウダもその意見に同意し、「これによってフェラーリが新たな基準となったことが100%証明されたよ」と付け加えている。