前F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、伝統と人気のあるインテルラゴス・サーキットでのブラジルGPが、少なくとも2020年までは確実に行われるだろうと語ったと伝えられている。
近年、厳しい経済状況に置かれているブラジルだが、F1ブラジルGPもその存続が危ぶまれていると報じられてきている。
■ブラジル当局との調整に動いたエクレストン
そして最近、F1の新オーナーとなったリバティ・メディアによって実権を奪われ、今年から名誉会長職に退いたエクレストンが後任のF1最高責任者であるチェイス・キャリーから財政危機に陥っているブラジルGPを救済するためにブラジル当局との交渉を行うよう依頼を受けたことを明らかにしていた。
「チェイスから、私がブラジルに行ったときに、レースについて大統領と話ができないかと尋ねられたんだ。私は以前そうしたことがあるからね」
ブラジルの『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』にそう語ったエクレストンは、次のように続けた。
「だが、私には彼がF1以外にも気をかけなくてはならないことをたくさん抱えているのは明らかだった。そして我々はサンパウロ市長のところに行ったよ。だが、彼は1ドルだって使いたいとは思っておらず、サーキットを売却したがっているんだ」
■エクレストンが買収候補とのうわさも
実際のところ、その後エクレストンがインテルラゴスの買収に動くのではないかとのうわさもささやかれている。
「彼(サンパウロ市長)は私に、それに興味はないかと尋ねたよ。もし売買が成立するなら、誰が買うにしろ、F1サーキットとして維持されなくてはならないということについて彼の合意を得ることはできるよ」
「そうなれば、あとはレースのオーガナイザーを探すだけだが、それは少しばかり難しいだろうね」
「だから、もし我々が何もできなければ、それ(ブラジルGP)を失うことになると思うよ。間違いなくね」
■ブラジルGP開催継続に光明?
しかし、『UOL(ウニヴェルソ・オンライン)』が伝えた最新情報によれば、インテルラゴスでF1レースのプロモーターを務めているタマス・ホーニーが今週、FIA(F1統括団体である国際自動車連盟)のパリ本部を訪れ、F1開催契約に関する話し合いを行ったという。
そしてエクレストンも「レースは2020年まで100%行われるだろう」と語ったと伝えられている。