2010年から2014年までの5年間をフェラーリで過ごしたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が、今季フェラーリがメルセデスAMGと互角の勝負を繰り広げているのを見るのはうれしいことだと語った。
【ポイントランキング】ベッテル&フェラーリがリード/F1バーレーンGP終了後
■メルセデスの最強ライバルに浮上したフェラーリ
今季はフェラーリのセバスチャン・ベッテルがF1開幕戦オーストラリアGPに続き、先週末のバーレーンGPでも優勝を遂げ、現在ドライバーズランキングの単独トップに立っている。
過去3年間は「無敵」の状態が続いていたメルセデスAMGだが、ここまでの展開を見る限り、今年はかなり白熱したタイトル争いが展開されていくことになりそうだ。
■レッドブルの不調をいぶかしがるベッテル
現時点ではフェラーリとメルセデスAMGがほぼ互角の戦いを行っているが、今後レッドブルがそこに割り込んでくる可能性もあると考えられている。
「これまでの何年かとは違って、今は勝利を争うことができている。それは素晴らしいことだよ」
そう語ったベッテルだが、シーズン開幕前には自分たちよりも速いだろうと言われていたレッドブルが現時点では強さを発揮できていないのは少し不思議だと次のようなコメントも行っている。
「彼らに何が起きたのかは分からない。だけど僕は彼らのほうがレースでは速いだろうと予想していたんだ」
■フェラーリが勝ってうれしいとアロンソ
一方、こうした状況に、内心では非常に悔しい思いをしているのが2014年までフェラーリに在籍していたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)かもしれない。
2010年から5年間フェラーリに在籍したアロンソだが、ついに3度目のF1ドライバーズタイトルには手が届かず、起死回生の望みをかけて2015年にマクラーレン・ホンダへと移籍していた。
しかし、今年で3年目を迎えたマクラーレンとホンダのコラボレーションは今年も非常に厳しい状況を迎えている。現時点においては、アロンソはまだ一度もチェッカーフラッグを受けられず、チームもコンストラクターズランキングの最下位に位置している。
そのアロンソは、イタリアの『Mediaset(メディアセット)』に対し、「みんなフェラーリが勝つのを見て喜んでいるよ」と語り、次のように付け加えた。
「メルセデスAMGが勝ってばかりだったから、彼ら(フェラーリ)が今上にいるというのはいいニュースだよ」
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