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はやりの「Tウイング」が禁止に?今週検討会議開催

2017年04月17日(月)18:55 pm

今季のF1では、マシンのエンジンカバー後方に「シャークフィン」と呼ばれるパーツを備えることに加え、その後方にもうひとつ「Tウイング」と呼ばれる補助ウイングを付けるのがトレンドとなっている。

だが、このTウイングが近々禁止になるかもしれないと報じられている。

■バーレーンでTウイング脱落事故が発生

このTウイングに関しては、最初から見た目がよくないとの批判的な意見も多い。そして、今回このTウイング問題がさらに過熱してきた背景には、先週末に行われたF1バーレーンGPの金曜フリー走行でメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスのクルマからTウイングが脱落してしまったことがあるようだ。

そして、ボッタスの後ろを走行していたレッドブルのマックス・フェルスタッペンがその外れたTウイングにぶつかってしまい、クルマに大きなダメージを受けるという事故につながっていたのだ。

「それによっておよそ5万ポンド(約680万円)の損害を受けたよ」

そう語ったレッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)は、次のように付け加えた。

「だから、安全性とコストの両面から見て、私はあれ(Tウイング)を禁止すべきだと思っている」

■21日に技術ワーキンググループでこの問題を検討

そして、F1では今週21日(金)に技術に関するワーキンググループの会合を予定し、Tウイングとシャークフィンの禁止に関して討議を行うことになったと伝えられている。

14日(金)にバーレーンで行われたフリー走行でTウイング脱落事故を起こしたメルセデスAMGには、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)から、Tウイングが脱落しないような対策をとることが指示されていた。だが、メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)は、ほほ笑みを浮かべながら次のように語った。

「クリスチャン(ホーナー)がライバルのクルマに付けられているパーツを禁止したいと思っていることは想像に難くないよ」

ヴォルフは、メルセデスAMGのTウイングは強化対策がとられたことで、今はもう野球のバットでたたいても外れることはないはずだと付け加えている。

一方、やはりマシンにTウイングを施しているウィリアムズ技術トップに就任したパディ・ロウは、次戦F1ロシアGP(30日決勝)までにTウイングが禁止されることになりそうかと質問されると、次のように答えた。

「私は知らないよ。チャーリー・ホワイティング(FIAのF1競技委員長)に聞いてみてよ」

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