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2年目を迎えるハースF1 グロージャンの文句が減ったのは「いい兆候」

2017年04月05日(水)16:44 pm

今年F1参戦2年目を迎えたアメリカのハースだが、今季は力強い中団争いができるはずだとの期待を強めている。

■開幕戦予選で6番手に飛び込んだグロージャン

昨年は初参戦ながらコンストラクターズランキング8位となったハースだが、バルセロナで行われた今年のシーズン前テストではあまりパフォーマンスを発揮することができず、シーズンが始まればザウバーやマクラーレン・ホンダと最後尾争いをすることになるだろうと言われていた。

だが、メルボルンで行われた開幕戦オーストラリアGPでは、ロマン・グロージャンが予選6番手につけるという驚きのパフォーマンスを演じて見せた。レッドブルのダニエル・リカルドが予選Q3をクラッシュしてノータイムに終わったというハプニングはあったものの、グロージャンはトップ3チームに続く位置につけて見せたのだ。

決勝では残念ながらマシントラブルによるリタイアとなってしまったものの、グロージャンが予選や決勝レース序盤で示したパフォーマンスがハースにとって心強いものであったのは確かだろう。

■グロージャンの文句が減ったのはクルマがよくなった証拠

ハースのチームオーナーであるジーン・ハースは、今季の中団グループ争いは今後もかなり接戦になるだろうとドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「トップから2秒遅れのところには、コンマ5秒以内に5チームがひしめきあっているからね」

F1では参戦初年度よりも2年目のほうが苦戦するというジンクスがあるものの、ハースは今季のF1カーVF-17には満足していると次のように続けた。

「弱点のないクルマになっているし、非常に強力なエンジンもある」

「グロージャンもメルボルンではいつもよりクルマに対する文句が少なかったよ。それはいい兆候だね」とハースはほほ笑みを浮かべながら付け加えた。

■レース週末をもっとお祭りに

一方、ハースがF1参戦2年目を迎えた今年、F1には同じアメリカのリバティ・メディアという新オーナーが誕生している。そのリバティ・メディアによってバーニー・エクレストンに代わる新F1最高責任者に指名されたチェイス・キャリーは、F1グランプリをアメリカンフットボールNFLの優勝決定戦であるスーパーボウルのようなイベントにすることが目標だと語ったことが報じられていた。

それについてどう思うかと質問されたハースは、次のように答えた。

「スーパーボウルのようなものにする必要はないと思う。だが、グランプリ週末にはもっといろんなことをやるべきだと思っているよ。家族みんなで楽しめるフェスティバルにすべきだと思う。レースがあるオクトーバーフェストみたいにね」

ちなみに、「オクトーバーフェスト」というのはドイツのミュンヘンで毎年10月に開催される世界最大規模のお祭りのことだ。

■今季は常に7位争いを繰り広げたい

また、ハースF1チームは小規模ながら、参戦に向けてフェラーリやシャシーメーカーのダラーラ社と密接な協力関係を結んで準備を行ってきたのを始め、効率的なチーム運営を行っていることでも知られている。

そしてハースは、今後もチーム規模をあまり大きくするつもりはないと次のように語った。

「あまり大きくしたいとは思っていないんだ。大きくなるということは官僚制のようなものになってしまうということだからね」

最後に、2017年シーズンに向けての目標を尋ねられたハースは、次のように答えた。

「中団グループのトップに立ちたいと思っているし、コンスタントにポイントを取りたいと思っている」

「現実的に見て、6位まではフェラーリ、メルセデスAMG、そしてレッドブルで埋められることになる。その後ろで7位から10位までを争うレースが行われるんだ」

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