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来季もベッテルがフェラーリに残留する条件とは?

2017年03月31日(金)16:45 pm

2012年までメルセデスのモータースポーツ責任者を務めていたノルベルト・ハウグが、フェラーリはセバスチャン・ベッテルを2018年以降もチームにとどめるために、これからも手を緩めることはできないだろうと語った。

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■メルセデスAMGがベッテル獲得を検討とのうわさ

2016年シーズンのフェラーリは不振にあえぎ、ベッテルにもフラストレーションがたまっているのは明らかだった。

一方、今季ニコ・ロズベルグの後任にウィリアムズからバルテリ・ボッタスを迎えたメルセデスAMGだが、その契約は1年限りとなっており、メルセデスAMGとしては今季いっぱいでフェラーリとの契約が切れるベッテルの獲得を目指しているようだとうわさされている。

ハウグの後任としてメルセデスのモータースポーツ活動責任者を務めているトト・ヴォルフも、ベッテルはメルセデスAMGに合うドライバーだと思うとコメントするなど、来季のドライバー選定に含みを残している。

だが、ベッテルが駆るフェラーリマシンが見事に今季のF1開幕戦オーストラリアGPで優勝を果たしたことで、すでに常にフェラーリでのタイトル獲得が目標だとコメントしてきたベッテルがフェラーリにとどまる可能性が高くなるだろうとの見方も出てきている。

■まだ契約延長交渉は開始していない

しかし、フェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネは、まだベッテルとの契約延長交渉には入っていないと次のように語った。

「今契約の話をしても、ドライバーの気を散らしてしまうだけだ」

「だが、私はシーズンを通じてうれしそうにしているセバスチャンを見たいと思っているよ。セバスチャンがうれしそうだということは、クルマが非常に速いということだからね」

■速いクルマがあればベッテルもフェラーリに残留するはず

現在はDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の解説者を務めているハウグも、このままフェラーリが強さを発揮し続けることができれば、ベッテルも当然フェラーリに残留することを望むだろうとドイツのメディアに次のように語った。

「もし、彼がフェラーリでF1チャンピオンになれると考えたならば、彼は満足してそこにとどまるだろう」

「もしそうでなければ、彼ら(フェラーリ)は、彼が移籍の可能性を検討することを受け入れるしかないだろうね」

「彼を安心してチームにとどまらせるためには、フェラーリはオーストラリアと同じようなクルマを彼に与え続けることが必要だ」

■もっと接近戦ができるF1カーが必要

一方、ハウグもこれまでよりも大幅にラップタイムを短縮できる速いF1カーが登場したことは歓迎できるとしながらも、やはりそれによるオーバーテイク(追い抜き)減少は問題だと次のように語っている。

「我々はドライバーたちがもっと接近戦を繰り広げられるようなクルマにする必要がある。ロス・ブラウン(F1モータースポーツ責任者)は懸命に取り組むだろうし、オーバーテイクも増えると思うよ」

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