2017年F1第1戦オーストラリアGPが3月25日(土)、アルバート・パーク・サーキット(1周/5.303km)で2日目を迎え、現地時間17時(日本時間15時)から行われた予選でメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。通算62回目。
●【予選結果】2017年F1第1戦オーストラリアGP、Q1-Q2-Q3のタイム、周回数
■バンドーンに不運 Q1敗退
18分間で行われた予選Q1では、フェラーリ勢だけがスーパーソフトでコースイン。ベッテルは順調に好タイムを刻むものの、ライコネンは思うようにタイムが伸びず、このあとウルトラソフトに交換する。
セッション中盤までパスカル・ウェーレイン(ザウバー)の代理として出走したアントニオ・ジョビナッツィが15番手に位置していたものの、最後に先輩ドライバーのマーカス・エリクソン(ザウバー)が意地を見せて順位を上げていく。
マイナートラブルやコースオフによってまだタイムを刻むことができていなかったマクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンが終盤に最後のアタックに臨むがQ2進出に十分なタイムを刻むことができず、Q1敗退が確定してしまう。
Q1で敗退した5人のドライバーは、アントニオ・ジョビナッツィ(ザウバー)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ストフェル・バンドーン(マクラーレン)、ランス・ストロール(ウィリアムズ)、ジョリオン・パーマー(ルノー)だった。
■アロンソはQ3進出ならず
15分間で争われた予選Q2では、メルセデスAMG勢が真っ先にコースに向かい、タイムを刻んでいく。
セッションが後半に入ると、ウィリアムズのフェリペ・マッサが7番手につけ、セッション前半には12番手に位置していたロマン・グロージャン(ハース)が一気に8番手にまで順位を上げてくる。これにトロロッソのダニール・クビアトとカルロス・サインツが続きトップ10を確保しQ3進出を確定させた。
Q1を12番手で終えたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)だったが、Q2ではやはりQ3に届くほどのパフォーマンスを発揮することは難しく、結局13番手で予選を終えている。
Q2で予選を終えた11番手から15番手のドライバーは次の通り。11番手セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、12番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、13番手フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、14番手エステバン・オコン(フォース・インディア)、15番手マーカス・エリクソン(ザウバー)。
■リカルドのクラッシュで赤旗中断となったQ3
12分間で行われたQ3は、まずメルセデスAMGのハミルトンがトップタイムを刻み暫定ポールポジションの位置につけ、それにチームメートのボッタスとフェラーリ勢が続いていく。このとき、コースの一部に軽く雨が落ちてきたという情報が伝えられる。
その雨の影響を受けたか、Q3最初のアタックに臨んでいた地元オーストラリア出身のダニエル・リカルド(レッドブル)がコントロールを失ってタイヤバリアにクラッシュしてしまい、セッションは赤旗中断となってしまう。
■ハミルトンが通算62回目のポール
セッション再開後、決勝のグリッド順を決める最後の戦いが始まる。ここでボッタスがいったんトップに立つものの、ハミルトンがすぐにそのタイムを塗り替え、今季最初のポールポジションをほぼ確定させる。そして最後のアタックでベッテルがボッタスのタイムを上回り、メルセデスAMG勢の間に割り込んで2番グリッドを確保した。
レッドブルのペースがいまひとつ伸びぬ中、今シーズン序盤は予想通りメルセデスAMG対フェラーリという構図で展開されることが印象付けられるセッションとなった。
なお、ハミルトンはこれで通算62回目のポールポジション獲得となり、今季中にもアイルトン・セナが持つ歴代2位の記録(65回)やミハエル・シューマッハが持つ歴代トップの記録(68回)を塗り替える可能性が大きくなった。
予選Q3の順位は以下の通り。
ポールポジションはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、2番手セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、3番手バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)、4番手キミ・ライコネン(フェラーリ)、5番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、6番手ロマン・グロージャン(ハース)、7番手フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、8番手カルロス・サインツ(トロロッソ)、9番手ダニール・クビアト(トロロッソ)、10番手ダニエル・リカルド(レッドブル)。
マクラーレン・ホンダ勢は、明日の決勝レースをフェルナンド・アロンソが14番グリッドから、ストフェル・バンドーンは18番グリッドからスタートすることになる。
F1オーストラリアGP決勝は、明日の日本時間14時にスタートする。