F1の新たなオーナーになったリバティ・メディアのCEOがアゼルバイジャンGPを批判し、これにアゼルバイジャン側も反論している。
アゼルバイジャンGPは、F1最高責任者だったバーニー・エクレストンの肝いりで昨年から開催されている。
■「アゼルバイジャンのような場所でレースをするはめに」
リバティ・メディアのCEOであるグレッグ・マッフェイは、エクレストンの方針を金銭優先だったと批判している。経済誌『Forbes(フォーブス)』が伝えた。
「(エクレストンが考えていたのは)いくら絞り出せるか、前金はいくらかだ」
「そのせいで、われわれはアゼルバイジャンのような場所でレースをするはめになっている。彼らは高額の開催料を支払ってはいるが、長期的なブランドや健全なビジネスを築くための努力は何もしていない」
「十分な金額を支払うだけでなく、商品を作り上げる手助けもできるパートナーを見つけるのがわれわれの仕事だ」
■反発するアゼルバイジャン
この批判に対し、アゼルバイジャンGPの責任者アリフ・ラヒモフは、アゼルバイジャンの『Azerisport』に次のように語っている。
「昨年、われわれは誰もが認める素晴らしいショーを開催した」
「グレッグ・マッフェイ氏のコメントには不愉快なショックを受けた。あの人物は、つい最近、仕事に就いたばかりで、バクーでのレースにも来ていなかった」
「彼はまだ半年にもならないが、われわれはF1と3年間仕事をしている」
「その上、ああした態度はF1の遺産を傷つけるものだ」
「われわれはリバティ・メディアとの契約を見直すこともできる」とラヒモフは話している。