メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、バルテリ・ボッタスがうまくチームになじんでいることに感心していると語った。
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■新しいチームとクルマに挑戦するボッタス
昨シーズン終了後にF1チャンピオンとなったニコ・ロズベルグが突然F1引退を決めたことから、本来は今年もウィリアムズで走ることになっていたボッタスに急きょ白羽の矢が立てられ、通常ではあまり考えられないタイミングで最強F1チームであるメルセデスAMGへの移籍が決まっていた。
これまでのF1キャリアをウィリアムズで築き上げてきていたボッタスにとっては、ほかのチームに移籍するということ自体が初めての経験でもあった。
ボッタス本人もチームを変わることは想像以上に大変なことだということが分かったというコメントを行っていたが、バルセロナで行われた今季の公式シーズン前テストの後では、チーム会長のラウダがボッタスはまだチームメートのルイス・ハミルトンのようなペースで走ることができていないと苦言を呈したとの報道も行われていた。
■ボッタスはうまく適応しているとラウダ
だが、そのラウダが最近母国オーストリアのテレビ局『ORF』に対し、実際のところボッタスには満足しているのだと次のように語った。
「第一印象は非常にいいよ」
「彼はフィンランド人だから、それほど話はしない。だが、彼はチームに慣れるために懸命に頑張っている。彼がすぐにクルマに慣れてみせたことにも感心したよ」
■ボッタスとハミルトンの関係は?
過去3年間にわたって、ハミルトンとロズベルグの関係悪化が何度も話題に上っていた。だがラウダは、ここまでのところハミルトンとボッタスの間には何も緊張関係のようなものはないと次のように語った。
「今はまだ始まったばかりだし、すべてが単純だよ」
「ルイスはすべてを掌握している。そしてボッタスはまだチームに慣れようとしているところだ」
現役時代に3度F1王座についた伝説的元F1ドライバーでもあるラウダは、次のように付け加えた。
「彼らがどういうふうに一緒にやるのかは、序盤のレースの様子を見る必要がある。どれほどの差がつくのか、そしてどういうふうに展開していくのかね。それはまだ分からない」
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