2015年にフェラーリを離脱してマクラーレン・ホンダに加わったフェルナンド・アロンソだが、その契約は今季までとなっている。
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■アロンソのF1残留宣言の意図は?
少し前まで2018年以降もF1を続けるかどうかについて言葉を濁していたアロンソだが、最近は来季以降もF1を続けるつもりだとの発言を行っている。
これは、今季も非常に厳しいシーズンを迎えることになるであろうマクラーレン・ホンダに失望したアロンソが、来季に向けてほかのトップチームからのオファーを受けるつもりがあるという意思表示を行ったものだと考えている者もいる。
■アロンソとの契約延長のカギは競争力
だが、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエはそうしたうわさに関してスペインの『AS』に次のように語った。
「みんなはいろんなことを言うが、私は、フェルナンドは我々に対して誠実だと思っているよ。我々が彼に対してそうであるようにね」
「彼は(レギュレーションが変わった)新たなF1を歓迎しているし、次に目指すのはさらに競争力を高めることだ。もし我々に競争力があれば、彼も満足できるだろう」
■すでに始まっているアロンソとの交渉
すでに2018年シーズンに向けた話し合いは始められているのかと質問されたブーリエは次のように答えた。
「ああ、だがまだ早すぎるよ。しかし、もちろん我々はすでに話をしている」
■マクラーレンにとってアロンソとの交渉の切り札は?
ブーリエの言葉によれば、マクラーレンがアロンソを引き留められるかどうかはF1カーの競争力次第だということになる。今季からトークン制度が廃止され、これまでよりもエンジンパフォーマンス開発の自由度が増すとは言え、現時点では2017年もホンダパワーユニットがこれまでの勢力図を塗り替えられるだけのパフォーマンスを発揮できると期待するのは難しそうだ。
そうであれば、マクラーレンがアロンソに残留を説得する材料は少ないと言わざるを得ない。とすれば、マクラーレンとしてはうわさ通り今季限りでホンダとの関係を解消し、来季は確実なパフォーマンス発揮が見込めるメーカーのパワーユニットに移行するということをアロンソとの交渉の切り札にしようとするかもしれない。
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