フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長が、ホンダパワーユニットのトラブルで2017年シーズンのスタートに大きく出遅れてしまったマクラーレン・ホンダの復活を望んでいると語った。
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いよいよ来週末にはメルボルンで今季のF1開幕戦オーストラリアGP(26日決勝)が行われるところまできた。
■フェラーリを警戒するメルセデスAMG
これまで2回に分けてバルセロナで行われた公式シーズン前テストでは、フェラーリが過去3年連続でF1タイトルを総なめにしたメルセデスAMGに匹敵するペースと信頼性の高さを示している。
今季通算4回目のF1ドライバーズタイトル獲得を目指すメルセデスAMGのルイス・ハミルトンは、そのフェラーリはまだ本当の実力を見せていないのではないかと考えており、当然ながら今季のタイトル争いにフェラーリが加わってくるだろうと語っている。
さらに、メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダも、今年はメルセデスAMGが「厳しい年」を迎えることになるだろうとコメントしたことが報じられている。
■メルセデスAMGのほうがまだ上だとフェラーリ会長
だが、フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は今年もF1タイトル獲得に一番近いところにいるのはメルセデスAMGだと次のように語った。
「我々はバルセロナのテストには2つの目標を持って臨んでいたんだ」
「まず、レッドブル・レーシングと戦えるだけの競争力を持つこと。次に信頼性のあるクルマにすることだ。私から見れば、メルセデスAMGのほうがまだ前を行っているよ」
■ドライバーの負担が増えるのは確か
昨シーズンの開幕前にはF1タイトル奪取という目標を掲げていたマルキオンネだが、新たに迎える2017シーズンの展望について質問を受けると次のように答えた。
「面白くなるだろうね」
「クルマはかなり速くなるし、ドライバーも本当に一生懸命に頑張らなくてはならなくなる。彼らがクルマから降りるときには汗びっしょりになっていると思うよ」
■マクラーレン・ホンダの復活を期待
今季はトップチームたちがかなり接戦を演ずることになるだろうと考えられている中、そこに加わるどころか、さらに差を広げられてしまった感が否めないのがマクラーレン・ホンダだ。
マルキオンネは、かつてフェラーリのライバルとしてしのぎを削り合ったマクラーレン・ホンダの現状に関して質問されると、次のように答えた。
「彼らがうまく回復できるよう祈っているよ」
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