マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエが、現在チームが置かれている状況は今年からF1フル参戦を開始するストフェル・バンドーンよりもフェルナンド・アロンソのほうにとって、より厳しいものだと語った。
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これまで2回に分けてスペインのバルセロナで行われた今季の公式シーズン前テストでは、3年目を迎えるホンダパワーユニットが信頼性とパフォーマンスの両面でライバルたちに大きく後れをとっていることが明らかとなった。
■アロンソにとっては厳しい状況だとマクラーレンのボス
今年の大規模なレギュレーション変更を歓迎しているアロンソも、問題は「ホンダだけだ」と発言するなど、かなりフラストレーションを抱える状況となっている。
ブーリエは、そうした状況に置かれたアロンソとバンドーンについて次のように語った。
「今の状況はフェルナンドにとってさらに厳しいものだ。彼は競争力を手に入れたいわけだからね。それが彼にとっての人生の道しるべなんだ」
「ストフェルのキャリアはこれから始まる。一方、フェルナンドは楽しめればいいと言っているが、それはつまり表彰台に上り、勝利を得るためにレースをすることなんだ」
3度目のF1王座獲得を目指してフェラーリからマクラーレン・ホンダに移籍してきた35歳のアロンソにとって、今年も中団グループ以下での戦いを強いられるということになれば、非常に苦しいシーズンとなってしまうことは確かだろう。
■持てるものでベストを尽くしたいとバンドーン
一方、引退したジェンソン・バトンの後任として今季初めてフルシーズンのF1を戦うことになったバンドーンは、明らかにアロンソよりも前向きなコメントを行っている。
「(シーズン前テストでは)望んでいたほどの周回数をこなすことはできなかった。だけど、僕はあきらめていないよ」
「いったんコースに出れば、うまく走って見せるし激しく攻めることもできる。そして現在手にしているパッケージで最善のことをやろうと頑張るつもりだよ」
そう語ったバンドーンは、次のように付け加えた。
「だけど、メルボルン(開幕戦オーストラリアGP/26日決勝)に向けて改善する必要があるのは確かだけどね」
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