9日(木)、スペイン・バルセロナでの第2回公式テストは3日目を迎え、ストフェル・バンドーンが開幕前最後の走行に臨んだ。
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セッション開始からは順調に進み、これまでのテストと同様に空力の相関作業(シミュレーションと実走データの整合性を確認する作業)とデータ収集を行った。
■電気系に問題発生
ところが、24周目を終えたところで、バンドーンのマシンは電源供給を失ったことよってストップ。ピットに戻り、問題の調査とマシンの再起動を行って走行を再開すると、さらに9周を走行した。
午前中のセッション終盤に問題が再発したため、またもコース上でマシンを止めざるを得ず、セッションは赤旗中断となる。チームはさらなる確認を行うために部品を取り外し、いくつか電装系の部品を交換したが、原因解明には至らなかった。
■開幕戦へ準備
バンドーンは午後3時45分に再びコースイン。ハンドリングを調整するとともに、メルボルンでの開幕戦に向けた準備として、必要な手順のリハーサルも行った。
この日の走行はトータル48周。明日は最後のテストとなり、フェルナンド・アロンソがプログラムを引き継ぐ。
■ストフェル・バンドーン
「シーズン前テストで僕が担当した4日間での走行距離を見れば、万全の内容とは言えない。ただ、それもマシンを学ぶ過程の一部だ。マシンがきちんとプッシュできて性能を最大限に出せると感じられたのは、いいことだと思う。いくつかの問題を抱えており理想的な状況とは言えないけど、メルボルンまでに大きく改善すべく、必死に取り組んでいる。
僕たちのペースを評価するのは難しいね。それ以外に注視すべきことや確認すべき手順が多かったので、問題解決のためにハードワークをして、メルボルンに向けて前進していければと思う。
自分自身は100%の準備ができているよ。これまで数年にわたってマクラーレンとともに取り組んできた。テストで望んでいた走行距離をこなすことはできなかったが、それでも開幕が楽しみなことは変わりない。メルボルンまでに残された時間は、チームと一緒に懸命に取り組み、テストから持ち帰ったデータとシミュレーターで仕事を続けるよ。開幕戦にはいくつかのアップデートを持ち込み、いい兆候を得たいね」
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