新体制となったF1運営組織においてモータースポーツ担当マネジングディレクターを務めるロス・ブラウンが、F1はトップドライバーたちが「ヒーロー」であった時代に戻る必要があると主張した。
■今のF1にはヒーローがいない
ブラウンは、その完ぺきな例が、現役時代に7度F1王座についたミハエル・シューマッハだったと『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。
「ミハエルはヒーローだった」
「だが、英雄を崇拝する時代はもはや終わってしまった」
■ヒーロー候補はベッテルとフェルスタッペン
そう語ったブラウンだが、アメリカのリバティ・メディアがF1の新オーナーとなったことによって、それがまた変わっていく可能性もあると次のように続けた。
「彼ら(リバティ・メディア)はスターたちの世界からやってきたのだからね」
ブラウンは、現時点でそうしたヒーローとなりうる資質を持つドライバーとしてまずセバスチャン・ベッテルの名前をあげている。それは名門F1チームであり、かつてシューマッハも在籍していたフェラーリに所属していることもプラスとなるだろうと考えてのことだ。
さらに、現時点ではある意味で「出る杭」的な存在ともなっている若手のホープ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンにも「ヒーローになれる大きな可能性がある」とブラウンは付け加えた。