F1の新オーナーとなったアメリカメディア産業界大手のリバティ・メディアが、今後さまざまな形でF1を変革していこうと計画していると伝えられている。
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すでに、長年にわたってF1最高責任者のポストにあった86歳のバーニー・エクレストンに代えてチェイス・キャリーを新F1責任者に据えるとともに、かつてフェラーリやメルセデスAMGなどでエンジニアやチーム代表として活躍してきたロス・ブラウンをモータースポーツ責任者に指名するなど、着実にその一歩を歩み始めている。
■エクレストンがいないF1は「奇妙な感じ」
メルセデスのモータースポーツ責任者であり、そのF1ワークスチームをエグゼクティブディレクターとして率いるトト・ヴォルフは、エクレストンがいなくなったF1について『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』に次のように語った。
「バーニーがこのスポーツを世界的レベルに引き上げたんだ。彼がいないというのは奇妙な感じだよ。だが、我々もそれに慣れていかないとね」
■すでにF1映像投稿などが緩和
エクレストンがF1の最高権威の座にあったときには、F1の映像使用は厳しく管理されており、たとえF1チームでさえ自分たちの走行映像を公開するようなことはできなかった。
だが、アメリカのメディア大手であるリバティ・メディアが新オーナーになって以来、その部分にもすでに変革が起きており、今年のF1公式シーズン前テストが行われているバルセロナにおいてファンやチームが撮影した動画がソーシャルメディアに公開され始めている。
■特別ボーナスの件はこれから交渉
だが、リバティ・メディアが行おうとしている改革はこれだけではない。リバティ・メディアでは、これまでフェラーリやメルセデスAMGに対して特別に支払われていた巨額のボーナスも廃止したいと考えていることが伝えられている。
この件について質問されたヴォルフは、次のように答えるにとどまった。
「まだ我々はその件について話をしていないんだ。新オーナーはまだ学習段階にあるんだよ」