2017年がフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)にとって最後のF1シーズンとなるようなことはないだろう。
そう語ったのは、1988年と89年にミナルディのドライバーとして活躍し、2012年にはHRTのチーム代表を務めたこともある元F1ドライバーのルイス・ペレス・サラだ。
■今年も苦戦が予想されるマクラーレンとアロンソ
3度目のF1ドライバーズタイトルを獲得するために2015年にフェラーリからマクラーレン・ホンダへと移籍したアロンソ。しかし、マクラーレン・ホンダにとっては3年目のシーズンとなる今年も、1回目の公式シーズン前テストで大きなトラブルが発生。今後に向けて暗雲が立ち込めている状態だ。
35歳となるアロンソは以前、大きくレギュレーションが変わった2017年のF1マシンが、運転していて喜びを感じられるようなものでなければF1を引退し、WEC(世界耐久選手権)へ転向することになるだろうと示唆していた。現時点でのマクラーレン・ホンダの状況からすれば、アロンソがマクラーレンとの契約が満期を迎える今年限りでF1から去ってしまうのではないかと予想している者もいる。
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエでさえ、アロンソが来年以降もチームにとどまると思うかと質問された際に「分からない」と答えたことが報じられている。
■アロンソが今季でF1を去るとは思えないとサラ
だが、アロンソと同じスペイン出身の57歳となるサラは、『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に「今年が彼にとって最後の年になるようなはずはないよ」と語り、次のように続けた。
「私は、レースはいいものになると考えている。だからマクラーレンとの契約が切れる彼(アロンソ)がどうするか、どういうチャンスがあるのか、様子をみていこう」
「彼にはまだ時間はあるよ。彼はまだF1でずっと長くやれるはずだし、私は彼が3度目のタイトルを取ることができると確信している」
そう述べたサラは、次のように締めくくった。
「現時点において、彼のチーム(マクラーレン・ホンダ)は彼の才能を光らせるようなことができていないし、それはもどかしいところだ。だが、彼は大いなる威厳をもってそれに耐え忍んでいるし、マクラーレンのイメージを損ねないようにしているよ」