どうやら、フェラーリがF1株式の取得に動いたようだ。
F1の新オーナーとなったリバティ・メディアは、全株式のうち20%を限度としてF1チームたちに株式取得を持ちかけていた。だが、株主となっても意思決定にかかわる投票権が与えられないという条件が付されていることから、実際にこれまでF1株式取得に動いたチームはなかったと伝えられていた。
■フェラーリ、すでに2月末にF1出資実行か
だが、このほどスペインの『AS』が報じたところによれば、公文書によってフェラーリが1,140万ドル(約13億円)におよぶF1株式を取得したことが明らかになったという。
『AS』によれば、すでに2月末にフェラーリによる株式取得手続きが行われたという。
■マクラーレンは今しばらく様子見?
一方、これまでマクラーレンもF1株式取得に興味を示していると報じられていた。イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』から、F1株式を取得することになるのかと質問されたエリック・ブーリエ(マクラーレン/レーシングディレクター)は、「私には答えられない」と語るにとどまった。
だが、ブーリエは、新オーナーのリバティ・メディアが今後F1をどのように運営していくつもりなのかまだよくは分からないものの、少なくとも今後は新しい形でF1運営が行われていくだろうと次のように続けた。
「我々はF1にとって役立つと考えられる自分たちのアイデアを持っている。そしてリバティの計画に関してもぜひ知りたいと考えているよ。彼らが最終的にF1をどうしたいと考えているのかを理解するためにね」
■明らかにエクレストン時代とは違うとブーリエ
そう述べたブーリエは、リバティ・メディアは、長年にわたってF1最高権威の座にあったバーニー・エクレストンとは違うやり方をとろうとしているのは確かだと次のように付け加えている。
「明らかに、彼らの戦略はバーニー・エクレストンのものとは違うようだ。彼らはグランプリを変えていきたいと考えており、チームやスポンサー、そしてすべての有力関係者にかかわっていきたいと考えている。そうすれば、蚊帳の外に置かれる者など誰もいなくなる」