NEXT...F1開催スケジュール

「フェラーリはリスキーな選択をした」と前会長

2017年03月03日(金)16:44 pm

フェラーリの前会長であるルカ・ディ・モンテゼモーロが、現在のフェラーリの姿勢に対して懸念を表明した。

2014年シーズン終盤に現会長のセルジオ・マルキオンネからその職を追われたモンテゼモーロだが、現在フェラーリが外国人技術者を多用せず、イタリア出身のメンバーを中心にチーム編成を行っていることに関して疑問を抱いている。

■イタリアだけで戦うのは難しい

現在はイタリアの航空会社アリタリアの会長を務めるモンテゼモーロは、イタリアのラジオ局『RAI』に次のように語った。

「フェラーリはリスクを伴う選択を行ったね。彼らはイタリア人エンジニアだけでクルマを造ることを望んでいる。だが、F1ではその世界で最高の人材を必要とするところなんだ」

「イタリア人だけで勝てるならそれはいいことだろう。だが、ひとつの国だけでうまくやることは難しいものだ」

モンテゼモーロの言うように、昨シーズンの途中でテクニカルディレクターを務めていたイギリス出身のジェームス・アリソンが離脱して以降、現会長のマルキオンネは外部から人材を確保しようとはせず、フェラーリ内部のイタリア人技術者を中心とする新たな組織再編を行ってきている。

■ベッテルをキープできるかどうかは今年のクルマ次第

69歳となったモンテゼモーロは、フェラーリがそうした政策を継続している限り、セバスチャン・ベッテルをチームにとどめておくことも難しくなるかもしれないと次のように続けた。

「彼は、2レースか3レースした後には今年のクルマにどれほどの競争力があるのか評価を行うだろう。そして、彼の契約は(2017年で)満期を迎えるわけだから、今後どうするかを決めることになる」

「ライコネンは、これからのフェラーリを担う人物ではないよ」とモンテゼモーロは付け加えた。

■テストだけでは本当の力は見えてこない

モンテゼモーロがこのコメントを行ったのは、バルセロナで4日間にわたって行われた今季最初のシーズン前テストの2日目が終わった時点だった。

フェラーリは今回のテストで最強メルセデスAMGにも匹敵する好調ぶりを発揮してみせたが、そのことを尋ねられたモンテゼモーロは、次のように語っている。

「うまくいっているのはいいことだよ。だが、大事なのは実際にメルボルン(開幕戦オーストラリアGP/26日決勝)に行ってからさ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック