2日(木)、F1シーズン前テスト(バルセロナ・カタルーニャサーキット)の4日目、現地時間9時から始まる走行の4分前となる8時56分、ウィリアムズ・マルティーニ・レーシングは短い声明を発表。この日に予定されていた貴重なウェットタイヤのテストを断念した。
■ウィリアムズからの声明
「夜を徹して徹底的な点検をしたが、FW40のシャシーに損傷がいくつか発見されたため、安全上の理由からチームは今日、クルマを走らせない。
2つ目のシャシーは、本日午後にここで準備され、当初の予定通り、チームは来週7日火曜日から始まる2回目のテストに向けて、コースに戻ることを目指す」。
■新人には難しい今年のF1
これは昨日、18歳の新人ランス・ストロールが壁にヒットした影響が大きく、シャシーへのダメージが大きかったために、修復が間に合わなかったというものだ。
ストロールは昨年、旧F1カーにて徹底的に走り込んでいたが、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)やニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)によれば、今年のF1カーは昨年までのF1よりもグリップも上がり、新人には難しくなっているようだ。
ストロールはF1公式シーズン前テストにおいて、2日間で3回も基本的なミスを犯してしまった。
■ストロールを擁護するウィリアムズ
ウィリアムズのチーフエンジニアリングのロブ・スメドレイは、そんなストロールを擁護する。
「クルマは非常にトリッキーになる特定のポイントがある」
「ランスは燃料を多く積んだアウトラップで、冷えたタイヤでコースアウトした」
「彼(ランス・ストロール)はこの出来事の無実の犠牲者だ。彼の責任はない」。
ドライバーのスピンをチームがここまで擁護するのは、大きなスポンサーマネーが絡んでいる事が多い。18歳の新人ランス・ストロールは、ウィリアムズとフェリペ・マッサの指導でどこまで成長できるだろうか?
■ランス・ストロールとフェリペ・マッサ
■フェリペ・マッサと、ランスの父で大富豪のローレンス・ストロール