F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が、2017年のF1エントリーリスト最新版を公開したが、そこにマノーの名前はなかった。
■マノーの参戦可能性が消滅
最近まで、経営破たんに陥ったマノーでは生き残りをかけてぎりぎりまで新たな出資者探しを続けており、それがうまく行けばチームが生き残る望みもわずかながらあるのではないかと言われていた。
だが、以前FIAが発表していた暫定の2017年F1エントリーリストにはマノーの名前も載せられていたものの、今回発表された最新の公式エントリーリストからはマノーの名前が消えていた。つまり、今季マノーがF1に参戦する望みが完全に絶たれてしまったことになる。これにより、2017年は昨年までの11チームではなく、10チームで戦われることになる。
「伝えられるところによれば、マノーはチーム救済に向けた最後の望みをあきらめ、参戦申し込みを取り下げたようだ」
そう報じたドイツの『DPA通信』は、次のように付け加えている。
「中国の投資家によってエントリーが可能になるのではないかという推測は間違っていたことが証明された」
■唯一の未定はトロロッソのエンジン名
ちなみに、今回FIAが公開した最新版エントリーリストにおいて唯一TBA(To Be Announced/後日発表の意)とされているのはトロロッソのエンジン名だ。
今季から再びルノーのパワーユニットを搭載しているトロロッソだが、兄弟チームのレッドブルがルノーパワーユニットにタグ・ホイヤーというブランド名を付けているのと同じように、今年は別のブランド名をエンジンに冠することを検討しているとうわさされている。