2017年のF1カーは昨年までよりも大きなダウンフォースとグリップを得て、かなりのスピードアップが図られている。
これに伴ってドライバーの身体的負担は増大することになるが、経験豊かなドライバーほどそれにうまく対応できるはずだという意見がある。
現役最年長ドライバーである37歳のキミ・ライコネン(フェラーリ)のトレーナーを務めるマルク・アルナルは、フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に次のように語っている。
「若い世代はこれまでにこれほどのGフォースを経験したことがない。だが、キミを始め、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)やフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)たちにとってはこうした状況はまったく初めてというわけではないんだ」
「2005年や2006年には特に首の筋肉への負担がものすごかった。最近は身体的負担が小さくなっていたが、キミの(トレーニング)プログラムはほとんど変えていなかったよ」
「もちろん、またそれに変化が生じた。そして私はキミが今年のクルマに苦しむ理由など何もないと思っているよ」
そのアルナルの言葉を裏付けるように、ライコネンは2月28日(火)に行われた公式シーズン前テストにおいて、トータル108周をこなし、これまでのコースレコードを上回る1分20秒960のトップタイムを刻んで見せている。