フェラーリのセバスチャン・ベッテルがウエットタイヤテストでクラッシュした原因について、ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーが語った。
ベッテルは9日(木)にイタリアのフィオラノ・サーキットで新しいウエットタイヤをテストしたが、人工的にウエット状態にしたコースを走行中にコースオフしてバリアにクラッシュした。
F1は今シーズンからタイヤの幅が25%拡大されるほか、ダウンフォースが大幅に増えるため、コーナリングスピードが時速40キロ上がると見られており、ピレリにはそれに耐えるタイヤを作ることが求められている。
ヘンベリーは、ベッテルのクラッシュでタイヤの重大な問題が発覚したわけではないとドイツのテレビ局『RTL』に説明している。
「あの日は非常に寒かった。極めて異常なコンディションが、テストを非常に難しくデリケートなものにしていた」
「わずか4℃だったんだ。普通じゃない」
タイヤに問題が発生したのかと聞かれると、ヘンベリーはこう答えた。
「ああいう路面温度でタイヤを機能させるのは難しい」
「われわれにとって最大の問題は、まだ新車を目にしていないことだ。自分たちのデータが現実と合致するかどうかが分かるのは、おそらくメルボルン(オーストラリアGP/3月26日決勝)の土曜の夜になるだろう」