トヨタは、プリウスPHVをフルモデルチェンジし、全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店を通じて2月15日に発売した。
■環境性能の強化と力強い走り
新型プリウスPHVは、「プリウス」の特長である環境性能を大幅に進化させたほか、電気自動車(EV)らしい力強くスムーズな走りを実現した。日々の通勤や買い物などではガソリンを使わないEVとして走行し、電池がなくなってもハイブリッド車として長距離ドライブを可能とした。
トヨタは2012年1月、電気利用の本格普及を目指し、プリウスPHVを発売。現在までに日本で約2万2千台、米国・欧州などを含めたグローバルで、約7万5千台を販売している。
今回あわせて、新たにウェルキャブ(メーカー完成特装車)を設定し、4月より発売予定。新設定の助手席回転チルトシート車は、回転したシートの座面前側を下げることにより、要介助者の乗り降りをサポートするほか、介助者の負担も軽減する。
■EV走行距離を68.2kmに拡大
大容量リチウムイオン電池の搭載、プラグインハイブリッドシステムの効率化によりEV走行距離を68.2kmに拡大、EV走行最高速度も135km/hとし、電気のみで走行できる領域を拡大した。
また、駆動用モーターに加え、発電用モーター(ジェネレーター)を駆動にも使う「デュアルモータードライブシステム」を採用し、力強い加速を実現。
「駆動用バッテリー専用ヒーター」や、世界初の「ガスインジェクション機能付ヒートポンプオートエアコン」を採用。EVモード走行中に、エンジンが掛かりにくい状態を維持することに貢献している。
1.8L高効率エンジンを搭載し、HV走行燃費も37.2km/Lの低燃費を実現した。
■充電システムの充実。専用の配線工事が不要
AC100V/6Aの普通充電では、家庭の配線を利用できるため専用の配線工事が不要で、外出先ではトヨタの販売店(約4,200基)や合同会社日本充電サービス(東京都港区)の充電スポット(約14,600基)で充電可能だ。
■太陽光で「充電」
また、量産車では世界初となる「ソーラー充電システム」を採用。太陽光の自然エネルギーを、駐車中は駆動用バッテリーに供給し、最大約6.1km/日(平均で約2.9km/日)の走行分の電力量を充電可能とした。走行中は補機バッテリーの消費を補い燃費向上に貢献する。
■プリウスPHVから家電へ2日程度の給電。災害時に貢献
外部給電機能は、今回追加した「EV給電モード」を選択することで、エンジンをかけずに家電が利用でき、さらにエンジンが作動する「HV給電モード」では、最大1,500Wの出力でガソリン満タン状態から2日程度の電力を供給可能とした。また、社有車に外部給電付車両を導入し災害時に貸出するなどトヨタ災害復旧支援活動の充実に貢献する。
■安全性能は標準装備
安全性のとしては、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備している。
■メーカー希望小売価格(消費税込み)
S:3,261,600円 〜 Aプレミアム:4,222,800円
■インテリア
■スマホを置くだけで充電できる
■ラゲージスペースにはゴルフバックが2つ入る