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疑惑のF1サスペンション問題 開幕戦で異議申し立てに発展の可能性も

2017年02月10日(金)5:25 am

2017年のF1シーズンもあと1月半ほどで開幕を迎えるが、疑惑のサスペンション問題がいまだにくすぶり続けているようだ。

2016年のF1シーズンでコンストラクターズランキング1位となったメルセデスAMGと2位のレッドブルだが、その2チームだけがかつて禁止されたフリック(Front and Rear Inter-Connected)と呼ばれる方式に似たサスペンションシステムを使用していると言われている。

サスペンションを能動的に制御する「アクティブサスペンション」は現在使用が禁止されている。それに似た効果を発生させるシステムとして開発されたのがフリックで、前後のサスペンションを油圧システムで連結することでその動作をコントロールするというものだ。これに関しては、アクティブサスペンションに準ずるものだとして2014年に禁止となっている。

■疑惑のサスペンション、FIAは合法判定

今年になって、ライバルチームであるフェラーリがFIA(F1統括団体/国際自動車連盟)に対し、メルセデスAMGとレッドブルが使用している現在のサスペンションシステムもフリックに似た効果を発生すると考えられているため違法ではないのかと問い合わせたものの、FIAは今回のシステムには違法性はないとの判断を示していた。

だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えたところによれば、各F1チームの技術責任者たちが7日(火)に集まって会合を開いたが、その際に最大重要議題としてあげられたのがこの疑惑のサスペンション問題だったという。

「ほかのチームたちはその技術を使えなくすることを望んでいる」とその記事は報じている。

■開幕戦で騒動ぼっ発の可能性も

だが、スペインの『Marca(マルカ)』は、その7日の会議を経てもなお、メルセデスAMGとレッドブルはそのシステムは合法であるとの認識を固持したままだと伝えている。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、「エンジニアたちはFIAに対し、どうしてそのシャシーが合法なのか説明するよう求めたいと考えている。そして、メルボルン(開幕戦オーストラリアGP/3月26日決勝)でメルセデスAMGとレッドブルに対して異議の申し立てが行われる可能性も出てきそうだ」としている。

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