35歳となったフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)だが、その身体は2005年と2006年に連続でF1タイトルを獲得したころと同じような状態だという。
■ドライバーの身体的負担が大きくなる今年のF1
今年はF1シャシーやタイヤのレギュレーションが変わり、昨年までよりも1周あたり4秒か5秒ラップタイムが短縮されることになると言われている。
空力ルールの変更によりダウンフォースが強められ、よりグリップの高い幅広タイヤが装着されることにより、最高速そのものは少し遅くなると考えられているが、コーナリングスピードは大きく向上するとともにブレーキングゾーンはこれまでよりも短縮されることになると信じられている。そして、そのことによりドライバーの身体にはこれまで以上の負荷がかかることになる。
その2017年シーズンを迎えるにあたり、アロンソもライバルドライバーたちと同じようにハードなトレーニングを積んできている。
■アロンソの体調は最高
アロンソのトレーナーを務めるエドアルド・ベンディネッリは、スペインの『AS』に次のように語った。
「フェルナンドは最高の状態にあると言えるよ。これまで以上に強くなったし、やる気にも満ちている」
「過去数年にわたってフェルナンドが行ってきた有酸素運動はいいものだった。だが、今後はさらに体調を整えることと、体重や力ももっと必要になる」
そして、これまでも太いことで有名だったアロンソの首が今年はさらに強化されているようだ。
ベンディネッリは、アロンソの現在の首回りは「45cmある。普通の人より大体10cm以上太いよ」と語り、「ミドル級のボクサーと似たようなものだ」と付け加えている。
■昨年のけがもすでに完治
アロンソは2016年のF1開幕戦オーストラリアGPで大きなクラッシュを演じ、そのために第2戦バーレーンGPを欠場するという経験をしている。現在のアロンソにその後遺症はないのかと尋ねられたベンディネッリは、「いや、まったくないよ」と主張し、次のように付け加えた。
「肺のダメージが大きかったが、今ではもう完治しているよ」